20日に開幕するオープン13(フランス/マルセイユ、ハード、ATP250)に、国別対抗戦デビスカップ ワールドグループ1回戦 カナダ対イギリス(カナダ/オタワ、室内ハード)で、誤って主審の目にボールを打ち込み失格となった17歳の
D・シャポバロフ(カナダ)がワイルドカードで出場する。
デビスカップでチームの勝利がかかったリバース・シングルスで、シャポバロフは
K・エドモンド(英国)と対戦。2セットダウンで迎えた第3セットの第3ゲームでエドモンドにブレークを許し、怒りのあまり手に持っていたボールを観客席の方向へ打ち込んだ際、誤って主審の左目に直撃。
これがスポーツマン・シップに反する行為としてシャポバロフは失格となり、カナダは敗退。国際テニス連盟(ITF)から今回の事件で7,000ドル(約78万円)の罰金を科せられていた。
ボールが直撃した主審のガバス氏は、フランスで左目の眼窩骨折を修復する手術を受け、手術は無事に成功したことが報じられている。
デビスカップでの事件で広く名が知れ渡ったシャポバロフだが、昨年はウィンブルドン・ジュニアで優勝し、下部大会のITFフューチャーズ3大会でタイトルを獲得。さらにロジャーズ・カップ(カナダ/トロント、ハード、ATP1000)では
N・キリオス(オーストラリア)を下してツアー初勝利をあげるなどの実績も残している。
オープン13の1回戦では、同じくワイルドカードで出場の
J・ベネトー(フランス)と対戦する。
今大会のシード勢は、第1シードが
G・モンフィス(フランス)、第2シードが
JW・ツォンガ(フランス)、第3シードがキリオス、第4シードが
L・プイユ(フランス)、第5シードが
A・ズベレフ(ドイツ)、第6シードが
R・ガスケ(フランス)、第7シードが
G・シモン(フランス)、第8シードが
B・ペール(フランス)。
上位4シードは、1回戦免除のため2回戦からの登場。
昨年はキリオスが決勝で
M・チリッチ(クロアチア)を6-2, 7-6 (7-3)のストレートで下し、ツアー初優勝を飾った。
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