男子テニスのATPワールドツアー・ファイナルズ(イギリス/ロンドン、室内ハード)は20日、シングルス決勝が行われ、第1シードの
A・マレー(英国)が第2シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)を6-3, 6-4のストレートで下して初優勝を果たすと同時に、世界ランキングで年間1位が決まった。
>>ファイナルズ組み合わせ表<<決勝戦、第1セットの第8ゲームでブレークに成功したマレーは、続く第9ゲームをサービスキープし、このセットを先取。
第2セットも勢いに乗るマレーは第1・第5ゲームでジョコビッチのサービスゲームを破り、ATPワールドツアー・ファイナルズ初の栄冠を手にした。
両者は今回が35度目の対戦で、マレーの11勝24敗。
今シーズンは、全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)と全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)で準優勝、ウインブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)では3年ぶり2度目のタイトルを獲得。
さらにリオデジャネイロ・オリンピック(ブラジル/リオデジャネイロ、ハード)では史上初の五輪連覇を達成。全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)は準々決勝で
錦織圭(日本)に惜敗したが、その後は今大会を含め5大会連続で優勝した。
一方、敗れたジョコビッチは5連覇と
R・フェデラー(スイス)に並ぶ史上最多6度目の優勝、さらにマレーを抜いて3年連続5度目の年間世界ランク1位を逃してしまった。
ATPワールドツアー・ファイナルズは4選手が2グループに分かれて総当り戦を行い、各グループの上位2名が決勝トーナメントに進出。1位通過者はもう一方のグループの2位通過者と準決勝で対戦する。
獲得ポイントは予選ラウンドロビン1勝あたり200ポイント、決勝進出で400ポイント、優勝すると500ポイント、最大で1,500ポイントを獲得する。
予選ラウンドロビンの結果は以下の通り。
【グループ・ジョン マッケンロー】(1)A・マレー 3勝0敗
(3)
S・ワウリンカ(スイス) 1勝2敗
(5)錦織圭 1勝2敗
(7)
M・チリッチ(クロアチア) 1勝2敗
【グループ・イバン レンドル】(2)N・ジョコビッチ 3勝0敗
(4)M・ラオニチ 2勝1敗
(6)
G・モンフィス(フランス) 0勝2敗
(8)D・ティエム 1勝2敗
(9)
D・ゴファン(ベルギー) 0勝1敗
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