男子テニスの楽天ジャパン・オープン(東京/有明コロシアム、ハード、ATP500)は大会初日の3日、シングルス1回戦が行われ、2年ぶり3度目の優勝を狙う第1シードの
錦織圭が世界ランク81位の
D・ヤング(アメリカ)に4-6, 6-2, 6-2の逆転で勝利し、5年連続の初戦突破を果たした。
>>楽天OP本戦対戦表<<当初の予定は錦織が
N・アルマグロ(スペイン)と対戦予定だったが、アルマグロの体調不良で棄権のため、急遽ラッキールーザーのヤングとの対戦となった。
第1セット、錦織はヤングのテンポの速い攻撃を攻略することが出来ず、互いにサービスキープが続く。そして、第10ゲームをブレークされてしまい、ゲームカウント4-6でこのセットを落とす。
第2セットは錦織がネットに出るなどで攻撃のパターンを増やして主導権を握ると2度のブレークに成功し、ゲームカウント6-2でこのセットを奪い、ファイナルセットへ持ち込む。
迎えたファイナルセットは互いにサービスキープが続く中、第5ゲームでヤングのサービスゲームを破った錦織がリードを守り、勝利した。
両者は2年前の同大会2回戦でも対戦しており、今回が4度目の対戦。錦織から4勝0敗とした。
2回戦では
J・ソウサ(ポルトガル)と対戦する。ソウサは1回戦で
M・クリザン(スロバキア)を逆転で下しての勝ち上がり。
上位シード勢が勝ち進むと、準々決勝で第5シードの
D・ゴファン(ベルギー)、準決勝で第4シードの
M・チリッチ(クロアチア)、決勝で第2シードの
G・モンフィス(フランス)と対戦する組み合わせ。
昨年覇者で世界ランク3位の
S・ワウリンカ(スイス)と、リオデジャネイロ・オリンピック(ブラジル/リオデジャネイロ、ハード)で銀メダルを獲得した元世界ランク4位の
J・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)は欠場を表明している。
過去の楽天ジャパン・オープンで錦織は2012・2014年に優勝しており、今大会では2年ぶり3度目のタイトル獲得を狙う。昨年は準決勝で
B・ペール(フランス)に敗れた。
今年はメンフィス・オープン(アメリカ/メンフィス、ハード、ATP250)で大会初の4連覇を達成、マイアミ・オープン(アメリカ/マイアミ、ハード、ATP1000)、バルセロナ・オープン・バンコ・サバデル(スペイン/バルセロナ、レッドクレー、ATP500)、ロジャーズ・カップ(カナダ/トロント、ハード、ATP1000)では準優勝。
その後、リオデジャネイロ・オリンピック(ブラジル/リオデジャネイロ、ハード)で日本勢96年ぶりとなる銅メダル獲得、全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)ではベスト4へ進出した。
日本勢からは錦織の他に
ダニエル太郎、
西岡良仁、
杉田祐一が本戦に出場する。予選を勝者の
添田豪は同日の1回戦で
F・ベルダスコ(スペイン)にフルセットの末に敗れた。
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