テニスのウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)は大会最終日の10日に行われる男子シングルス決勝で、第6シードのM・ラオニチが第2シードの
A・マレー(英国)と対戦するが、ラオニチのコーチである
J・マッケンロー(アメリカ)は解説者としてその試合を見守る。
>>マレーvsラオニチ 1ゲーム速報<<>>ウィンブルドン対戦表<<アメリカのスポーツチャンネルであるESPNの解説者を務めるマッケンローは、今回グランドスラム初の決勝進出を果たしたラオニチのコーチでもある。
「客観的に試合を見て欲しいと思っている。解説者とコーチの二足のわらじを履いてもらいたい。特にラオニチのコーチとして解説者席に迎えるつもりでいる。」と語るのは、ESPN役員であるJ・レイノルズ。そして、局の目玉としてマッケンローを解説者席へ迎えると語っていた。
レイノルズ曰く、C・フォウラーと
P・マッケンロー(アメリカ)も解説者として席に迎える。
準決勝で
R・フェデラー(スイス)を下したラオニチは、カナダ人男子として初めてグランドスラム決勝の舞台に立つ。
マッケンローはラオニチがフェデラーを下した試合も、イギリス国営放送でるBBCの解説をしながら見ていた。その試合後にラオニチは、マッケンローが自分の試合をテレビで解説することは特に気にしないと語っていた。
「だからと言って、特に何も変わりはない。」とラオニチ。
ラオニチのもう1人のコーチは、1998年に全仏オープンを制した元世界ランク1位の
C・モヤ(スペイン)。加えて、これまでもコーチに付いていたR・ピアッティもコーチとしてチームに帯同している。
レイノルズは、局が視聴者と良い関係を持っている限り、マッケンローが10日の決勝戦の解説をするのは問題ないとしている。しかし、ESPNはそれまで、ラオニチの試合をマッケンローが解説しないようにすることで論争などが起きないようにしてきたとも語っていた。
「視聴者の反応には敏感になっている。なぜなら、視聴者あっての局だから。ジョン(マッケンロー)がジョンであるかは視聴者に決めてもらう。ジョンが解説者席で何を発するかを視聴者が納得してくれる限り、許されることだと思っている。」とレイノルズは持論を述べていた。
「この最後の試合を迎えるにあたって、こんな状況に陥るとジョンは最強の存在になる。」とマッケンローの存在の大きさを語っていた。
(STATS - AP)
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