テニスのウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)は大会初日の27日、男子シングルス1回戦が行われ、第5シードの
錦織圭が世界最速のサービスを持つ世界ランク124位の
S・グロス(オーストラリア)を6-4, 6-3, 7-5のストレートで破り、5年連続の初戦突破を果たした。
>>ウィンブルドン対戦表<<この試合、世界最速を誇るグロスのサービスに押されながらも第1セットを先取した錦織は第2セット以降、徐々にグロスのサービスを攻略し、持ち前のリターンで圧倒。
第2セット終了後にはメディカルタイムアウトを要求し、痛めていた左脇腹の治療をする場面も見られたが、第3セットに入っても試合の主導権を握り、ストレートで勝利を手にした。
2回戦では、世界ランク547位の
J・ベネトー(フランス)と対戦する。ベネトーは1回戦で同84位の
I・マルチェンコ(ウクライナ)を下しての勝ち上がり。
錦織は、今大会前哨戦のゲリー・ウェバー・オープン(ドイツ/ハーレ、芝、ATP500)で左脇腹の負傷により2回戦を棄権。ウィンブルドンへ不安を残していたが、24日に行われたエキシビション大会のテニスクラシック(イギリス/ロンドン、グラス)で世界ランク10位の
R・ガスケ(フランス)に6-2, 6-1で快勝し、怪我からの復活をアピールした。
シード勢が順当に勝ち進んだ場合、3回戦で第29シードの
P・クエバス(ウルグアイ)、4回戦で第9シードの
M・チリッチ(クロアチア)か第23シードの
I・カルロビッチ(クロアチア)、そして準々決勝で
R・フェデラー(スイス)と対戦する組み合わせ。
一方、敗れたグロスは2012年にサービスで世界最速の時速263キロを記録。昨年のウィンブルドンでは1回戦で
J・ソック(アメリカ)、2回戦で
J・ダックワース(オーストラリア)を下して大会初の3回戦進出を果たしていた。
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