テニスのグランドスラムであるウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝)は24日、男子シングルスのドローを発表し、シード勢が順当に勝ち上がると第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)と第3シードでウィンブルドン最多優勝の7度を誇る
R・フェデラー(スイス)が準決勝で対戦する組合せになった。
>>ウィンブルドン対戦表<<これまで両者は決勝戦での対戦が定番とされていたが、今年のドローでは同じトップハーフにいることで準決勝での対戦となる。世界ランク1位のジョコビッチは、グランドスラム5大会連続優勝、さらに年間グランドスラム達成を目指し、今季3度目のグランドスラムへ挑む。
第2シードの
A・マレー(英国)は、比較的優しいと見られるボトムハーフにおり、上位シードが順当に勝ち上がると準決勝では第4シードの
S・ワウリンカ(スイス)と対戦する可能性がある。
ジョコビッチは今年の全豪オープンと全仏オープンの決勝戦で、いずれもマレーを下して優勝。そして27日から開幕するウィンブルドンでは、13度目のグランドスラム優勝を狙う。
上位シード勢が順当に勝ち上がった場合、準々決勝での顔ぶれはジョコビッチ対M・ラオニチ、フェデラー対
錦織圭、ワウリンカ対D・ティエム、そしてマレー対
R・ガスケ(フランス)となる。
全仏オープンを制して生涯グランドスラムを達成したジョコビッチは、ウィンブルドンで4度目の優勝を目指し1回戦で地元イギリス出身の
J・ワード(英国)と対戦する。
シード勢が勝ち上がるとジョコビッチは、3回戦で第28シードの
S・クエリー(アメリカ)、4回戦では第13シードの
D・フェレール(スペイン)と対戦する。そして、
J・マッケンロー(アメリカ)をコーチとして招いたラオニチが、ビッグサービスを武器に準々決勝でジョコビッチを待ち構える。
ジョコビッチは全仏オープンを制したことで、1969年の
R・レーバー(オーストラリア)以来となるグランドスラム4大会連続優勝を飾った。そして、1992年の
J・クーリア(アメリカ)以来となる全豪オープンと全仏オープンを連続して優勝している。
初戦、2013年のチャンピオンであるマレーはL・ブローディとの同胞対決、大会18度目の出場となるフェデラーは
G・ペラ(アルゼンチン)と顔を合わせる。
第2シードのマレーは、2013年のウィンブルドン決勝戦でジョコビッチをストレートで下し、自身2度目のグランドスラム優勝を飾ったが、それ以降グランドスラムでの優勝から遠ざかっている。先週ロンドンで行われたAEGON選手権では、大会史上最多となる5度目の優勝を飾っており、
I・レンドル(アメリカ)を再びコーチとして招いてウィンブルドンへ臨む。
第3シードのワウリンカは2回戦で、かつてベスト4入りした経験のある
J・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)と対戦する可能性がある。デル=ポトロは、度重なる両手首の手術からの復帰途中におり、ウィンブルドンには2013年以来のエントリーとなっている。
恐らく最も注目を集めている1回戦の対戦カードは、第8シードのD・ティエムと怪我から復帰した
F・マイヤー(ドイツ)の一戦だろう。
22歳で成長著しいティエムと32歳のベテランのマイヤーは、先週行われたゲリー・ウェバー・オープン(ドイツ/ハーレ、芝、ATP500)の準決勝で対戦しており、マイヤーが予想を反してストレートでティエムを下していた。その後マイヤーは、自身初となるATP500大会での優勝を飾った。
(STATS - AP)
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