昨年はイギリスの79年ぶりとなる優勝で幕を閉じた男子テニスの国別対抗戦デビスカップ。今年は4日からワールドグループ1回戦が世界各地で開幕する。
フランスはグアドループ島のアウトドアのクレーコートでカナダを招いて対戦する。カナダはエースのM・ラオニチが、全豪オープンの準決勝で痛めた太ももの怪我の回復が間に合わず、欠場を表明。ダブルスのスペシャリストである
D・ネスター(カナダ)も出場を見送っている。
2014年の決勝戦でスイスに敗れるも準優勝しているフランスは、4人のトップ20選手を招集している。
JW・ツォンガ(フランス)、
R・ガスケ(フランス)、
G・モンフィス(フランス)、そして
G・シモン(フランス)の布陣で臨む。
これまでの長いデビスカップの歴史で最も多くの優勝を飾っている国同士の対戦となるのがオーストラリア対アメリカ。これが46度目の対戦だが、1999年の準々決勝以来の対戦となる。
1月の全豪オープンを最後に現役を引退した
L・ヒューイット(オーストラリア)が初めて監督としてチームの指揮を取る。地元メルボルンで行われるその対戦だが、ナンバー2として出場を予定していた
N・キリオス(オーストラリア)が先週からウィルス性疾患を患っており、出場が危ぶまれていることから、キリオスに代わってヒューイットが出場する可能性を示唆している。
イタリアはスイスを招いて1回戦を行う。これまでの対戦でイタリアは、スイスに3連敗を喫しているが、
R・フェデラー(スイス)と
S・ワウリンカ(スイス)を欠くスイスとの戦いで連敗を止めようと意欲を燃やしている。勝者は準々決勝でアルゼンチンとポーランドの勝者と対戦する。
ワールドグループ入りを達成したポーランドは、地元のグダンスクにアルゼンチンを招いて、インドアのハードコートで戦う。今年で15年連続となるワールドグループで戦っているアルゼンチンはクレーコートを得意とする選手が多いために、今回のサーフェスをポーランドは選択している。
2012年と2013年で優勝しているチェコ共和国は、
T・ベルディヒ(チェコ共和国)と
R・シュティエパネック(チェコ共和国)を中心選手として、地元ハノーバにドイツを招いて戦う。ドイツは
A・ズベレフ(ドイツ)がそのデビュー戦に臨む。先月フランスはマルセイユで行われた大会でズベレフは、ベルディヒとフルセットの接戦を戦っていた。
昨年の準優勝国であるベルギーは、実に111年ぶりとなる決勝進出だった。そのベルギーは地元でクロアチアと顔を合わせる。クロアチアは2014年の全米オープン覇者である
M・チリッチ(クロアチア)をエースとして起用する。
(STATS - AP)
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