テニスのグランドスラムである全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード)は30日、女子シングルス決勝が行われ、第7シードの
A・ケルバー(ドイツ)が第1シードで女王の
S・ウィリアムズ(アメリカ)を6-4, 3-6, 6-4のフルセットで下し、四大大会初優勝を飾った。今回のタイトル獲得はドイツ人女子で元世界ランク1位の
S・グラフ(ドイツ)以来22年ぶりのグランドスラム優勝となった。
>>全豪オープン対戦表<<決勝戦、ケルバーはセリーナの強烈なストロークに劣らずレベルの高いラリー戦を展開。第3ゲームでブレークに成功すると勢いに乗り、凡ミスが目立ち始めたセリーナを圧倒しこのセットを先取する。
第2セットでは、第4ゲームでケルバーが2本のダブルフォルトを犯しセリーナにブレークを許し、その後ブレークバックすることが出来ずにセットカウント1-1でファイナルセットへもつれ込む。
ファイナルセット、ケルバーは少ないチャンスから第2ゲームでブレークに成功するも、セリーナに第3ゲームですぐにブレークバックされる。しかし、第6ゲームでドロップショットを巧みに使い2度目のブレークに成功すると勢いに乗り、勝利を手にした。
両者は今回が7度目の顔合わせで、ケルバーはセリーナとの対戦成績を2勝5敗とした。
今回の優勝でキャリア通算8勝目をあげたケルバーは、1回戦で
土居美咲にマッチポイントを握られるも逆転勝利。その後は2回戦で
A・ドゥルゲル(ルーマニア)、3回戦で
M・ブレングル(アメリカ)、4回戦で
An・ベック(ドイツ)、準々決勝で第14シードの∨・アザレンカ、準決勝で
J・コンタ(英国)を下し、決勝戦へ駒を進めていた。
一方、敗れた34歳のセリーナは今大会で2連覇と7度目の優勝、更にグラフに並ぶグランドスラム最多の22勝目を狙い決勝へ挑んでいた。
昨年の全米オープンでは1988年のグラフ以来27年ぶり史上4人目となる同一シーズンで四大大会全てを制する年間グランドスラムをかけて臨むも、準決勝で当時世界ランク43位の
R・ビンチ(イタリア)にまさかの敗戦を喫し、偉業達成を逃していた。
>>WOWOWで全豪オープン実況中!吉崎仁康氏による現地レポート<<
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