テニスのグランドスラムである全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード)は大会9日目の26日、男子シングルス準々決勝が行われ、第7シードの
錦織圭は2連覇と6度目の優勝を狙う第1シードで世界ランク1位の
N・ジョコビッチ(セルビア)に3-6, 2-6, 4-6のストレートで敗れ、大会初、さらに日本人男子で1932年の
佐藤次郎以来84年ぶりのベスト4進出とはならなかった。
>>全豪オープン対戦表<<両者は今回が8度目の激突で、錦織はジョコビッチとの対戦成績を2勝6敗とした。
この試合、第1セットからレベルの高いラリー戦を繰り広げる両者。サービスキープが続く中、第6ゲームで試合が動いた。40-0でリードしていた錦織だったが、連続で凡ミスを犯し最後はダブルフォルトでジョコビッチにブレークを許してしまう。その後、ジョコビッチのペースを崩せずにこのセットを落とす。
第2セットからは、ジョコビッチに主導権を握られた錦織。先走る気持ちと自身のプレーが噛み合わず、何度も首をかしげていた。それでも果敢に攻め続けたが、2セットダウンの崖っぷちに追い込まれる。
第2セット終了後、錦織はメディカル・タイムアウトを要求し、一旦ロッカールームに戻る場面も見られた。
第3セットではブレーク合戦の中、第7ゲームでジョコビッチにこのセット3度目のブレークを許した錦織は、その後挽回出来ずに敗れた。
錦織は今大会、1回戦で世界ランク34位の
P・コールシュライバー(ドイツ)、2回戦で同103位の
A・クライチェック(アメリカ)、3回戦で第26シードの
G・ガルシア=ロペス(スペイン)、4回戦で第9シードの
JW・ツォンガ(フランス)を下しての勝ち上がり。ツォンガからは四大大会で初のストレート勝ちをおさめ、勢いをつけてジョコビッチ戦に挑んでいたが、惜しくも敗れることとなった。
一方、ジョコビッチは今大会、2連覇と6度目のタイトル獲得を狙う。4回戦では第14シードの
G・シモン(フランス)にまさかの大苦戦を強いられるも、4時間32分の激戦を制した。今回は完璧な修正力で自身のプレーを仕上げてきた。
昨シーズンは、グランドスラムで全豪オープン・ウィンブルドン・全米オープンの3大会で優勝、マスターズ6大会を制覇、ATPワールドツアー・ファイナルでは史上初の4連覇など数々の快挙を成し遂げた。今季もその好調さを維持し、シーズン開幕戦のカタール・オープンで優勝を飾っている。
準決勝では、第3シードの
R・フェデラー(スイス)と対戦する。ジョコビッチとフェデラーは過去に44度対戦しており、対戦成績は22勝22敗のイーブン。
>>WOWOWで全豪オープン実況中!吉崎仁康氏による現地レポート<<
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