テニスのグランドスラムである全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード)は大会2日目の19日、男子シングルス1回戦が行われ、第2シードの
A・マレー(英国)がA・ズヘレフを6-1, 6-2, 6-3の快勝で退け、大会初優勝へ向けて幸先の良いスタートを切った。
>>全豪オープン対戦表<<大会初日の18日に、BBCやバズフィード・ニュースから、トップ選手の試合において八百長があったことを証明する秘密の文書が明らかになったと報じられた。
その報告によると、トップ50以内の選手16名が、試合の結果から疑いをかけられ、再三に渡って腐敗防止委員会に警告を与えられていたというもの。そのうちの半数が、今年の全豪オープンに出場していると語っていた。選手の個人名は明らかにされていない。
そのことを問われたマレーは「より良い説明をするために、テニスで証明するしかないと思う。選手はニュースなどを読まない方が良い。このようなことには積極的にならなければいけない。記事を読んだり、テレビやラジオでの報道を聞くより、選手同士で話し合うべき。」と自らの考えを話した。
マレーは
R・フェデラー(スイス)や
N・ジョコビッチ(セルビア)と同様、テニスの統括機関は八百長などの可能性により戦うべきだと感じている。
また全豪オープンも含め、大会のスポンサーが賭け事の関連会社のために「ちょっと偽善者的になっている」のではとも語っていた。
出産を終え、コーチとしてチームに加わった
A・モレスモ(フランス)と共に今大会へ臨んでいるマレーは、全豪オープンで過去に4度決勝進出を果たしているものの、そのいずれもジョコビッチに敗れている。
そして、妻が第一子の出産を控えているため、もし今大会中に出産を迎えたら、大会を途中で棄権してイギリスのロンドンへ帰国する意思を明かしていた。
(STATS - AP)
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