18日から開幕するテニスのグランドスラムである全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード)に、世界ランク7位の
錦織圭が四大大会初優勝へ向けて出場する。
全豪オープンは錦織にとって相性が良く、グランドスラムで初のベスト8へ進出したのが、2012年の全豪オープン。2013・2014年はベスト16、2015年はベスト8へ進出した。
プロ10年目の今年は四大大会とマスターズでの初優勝に期待が寄せられる。またリオ五輪もあるため、よりスケジュールが過密なシーズンとなる。
2015年には節目となるキャリア通算10勝目を達成した。全米オープンの初戦敗退後は苦しい時期が続くも、ツアーファイナルに2年連続で出場。
そして、2016年のシーズン開幕戦であるブリスベン国際男子では準々決勝で
B・トミック(オーストラリア)に敗れ、4年連続のベスト4進出を逃した。その後はエキシビション大会であるクーヨン・クラシックへの出場を決め、現地13日に18歳のO・ジャシカ(オーストラリア)と対戦する予定となっている。
昨年の12月、テニス国際大会「Coca-Cola INTERNATIONAL PREMIER TENNIS LEAGUE(コカ・コーラ インターナショナル・プレミア・テニス・リーグ)」(通称IPTL)で、2005年の全豪オープンを制している元世界ランク1位の
M・サフィン(ロシア)は「全米オープン準優勝の実績もあるし、グランドスラムで優勝する可能性は十分あると思う。」と錦織に太鼓判を押していた。
錦織自身は「常にトップ5に入れるような位置になるべくいたい。これからもっと大きなタイトルが確実に必要になってくる。」と語っていた。
しかし、錦織がビッグタイトルを獲得するには男子テニス界の四天王(BIG4)である
N・ジョコビッチ(セルビア)、
R・フェデラー(スイス)、
A・マレー(英国)、
R・ナダル(スペイン)、2014年の全豪オープン覇者の
S・ワウリンカ(スイス)らが大きな壁となる。
さらにトップ10に常にいる
T・ベルディヒ(チェコ共和国)、
D・フェレール(スペイン)、ライバルのM・ラオニチ、
M・チリッチ(クロアチア)ら、若手では
N・キリオス(オーストラリア)、
D・ティエム(オーストリア)、
B・チョリッチ(クロアチア)、
J・ソック(アメリカ)、
J・ヴェセリ(チェコ共和国)も脅威の存在。
厚いグリップからの力強いフォアハンド、世界ランク1位のジョコビッチも絶賛するバックハンド、進化し続けるサービス、俊敏なフットワークを武器に、錦織は全豪オープンで初の頂を目指す。
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