男子テニスツアーの最終戦であるATPワールド・ツアーファイナル(イギリス/ロンドン、ハード)は19日、グループ・スタン スミスの予選ラウンドロビンが行われ、第8シードの
錦織圭は第3シードの
R・フェデラー(スイス)に5-7, 6-4, 4-6のフルセットで敗れ1勝2敗とし、2年連続の準決勝進出とはならなかった。錦織が準決勝へ進出するにはフェデラーを破ることが必須だった。
>>ツアーファイナル組合せ表<<この試合、錦織は第4ゲームでブレークを許すも、フェデラーのバックハンド側にボールを集めてフォアハンドの強打を封じた。そして、第5ゲームでブレークバックに成功すると第7ゲームでは鮮やかなバックハンドのパッシングショットを決めて3ゲーム連取し、ゲームカウント4-3とリードする。
しかし第8ゲームでブレークバックを許すと、第12ゲームではミスを重ねてしまい第1セットを落とす。
第2セットはゲームカウント1-4から猛攻を見せた錦織が5ゲーム連取に成功し、セットカウント1-1に。
ファイナルセットは第3ゲームで0-40と3本のブレークチャンスを握るも、錦織は活かすことが出来なかった。これでフェデラーに勢いを与えてしまい、第4ゲームでブレークを許す。第7ゲームではブレークバックするも第9・10ゲームを連取され、錦織の予選ラウンドロビン敗退が決まった。
昨年は予選ラウンドロビンを突破して準決勝へ進出。その時は
N・ジョコビッチ(セルビア)にフルセットで敗れ、決勝進出とはならなかった。
錦織が決勝トーナメントへ進出するにはフェデラーに勝利、さらにこの後行われる予選ラウンドロビンで第6シードの
T・ベルディヒ(チェコ共和国)が第1シードのジョコビッチを破ることが条件だった。
一方、勝利したフェデラーは17日にジョコビッチを下した時点で既に準決勝進出を決めており、今回は3勝目をあげてグループ・スタン スミス1位通過で決勝トーナメントに臨む。
過去のツアーファイナルでは6度の優勝を飾っており、昨年はジョコビッチとの決勝戦を前に棄権して準優勝だった。
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