15日から開幕する男子テニスツアーのATPワールドツアー・ファイナル(イギリス/ロンドン、ハード)に3年連続で出場する世界ランク4位の
S・ワウリンカ(スイス)が初優勝を狙う。
ワウリンカは2013年の初出場でベスト4進出した。2014年の全豪オープンではグランドスラム初優勝を飾り、同年のツアー・ファイナルでは2年連続の4強入り。
昨年は予選を突破して準決勝へ駒を進めたが、
R・フェデラー(スイス)から4度のマッチポイントを握るも逆転で敗れ、初の決勝進出を逃した。
ワウリンカは今年の前半戦は早期敗退が続いていた。しかし今季4勝をあげており、全豪オープンベスト4、全仏オープンで自身2度目のグランドスラム優勝、ウィンブルドンベスト8、全米オープンベスト4進出を果たしている。
さらに、世界ランキングも今年4月は10位にまで落としたが、全仏オープン優勝で4位に浮上した。
過去のツアー・ファイナルでBIG4の4選手以外での優勝は、2009年の
N・ダビデンコ(ロシア)が最後で、それ以降はフェデラーとジョコビッチがタイトルを分け合っている。
グランドスラムでもジョコビッチ、ナダル、フェデラー、
A・マレー(英国)のBIG4が優勝を分け合って来たが、ワウリンカがマレーと並ぶ2度の四大大会制覇を成し遂げている。
今年のツアー・ファイナルでの優勝候補は、今季圧倒的な強さを誇るジョコビッチらBIG4だが、そこに食い込む可能性を最も秘めているワウリンカがどこまで勝ち進むのかに期待したい。
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