18日、TOKYO FMホールで行われたトークイベント『国枝 慎吾「TALKING COURT」親子で学ぶ「最強の男」になる方法』に元プロテニスプレーヤーの
杉山愛(日本)と車いすテニスで世界ランク1位の
国枝慎吾(日本)のスペシャル対談が実現した。この模様は11月7日の14時からTOKYO FMの特別番組にて放送予定。
司会は『中西哲生のクロノス』パーソナリティの高橋万里江にて行われた今回の対談では、4度の年間グランドスラム達成、40度の四大大会優勝など、前人未到の記録を打ち立て続ける車いすテニスの王者・国枝慎吾の不屈のメンタルの秘密に迫った。
約300人集まったの観客の中、鮮やかなチェアワークで登場した国枝は杉山とボレー・ボレーを披露して沸かせた。
その後は【車いすとの出会い】【世界という高い壁】【最高の男になるための言葉】【最強であり続けるために】の4つの項目に分けての対談が開始。
【車いすとの出会い】
車いすテニスとの出会いについては「近くのテニススクールに当時から車いすテニスがあった。最初はあまりやる気がなかったけど、やってみたらテニスってこんなにハードなスポーツだということに衝撃を受けた。」と当時について語った。
【世界という高い壁】
目的と目標を持って練習することが大切と話す国枝は「目標がぼんやりしたり、定まってない時はつまらない。目的意識がある・ない練習だと面白さが違ってくる。」と話した。
【最高の男になるための言葉】
2012年、肘の手術後のロンドン パラリンピックで金メダルを獲得した国枝は「8カ月テニスをしていなくて、普通のボールでの練習を1週間だけして試合だった。それまでスポンジボール。その時のメンタルは大変だった。苦しかったけど、得たものも大きかった。」と国枝。
2006年からはメンタルトレーニングを取り入れ、毎朝鏡の前で「オレは最強だ!」と3・4年もの間に言い続け、その言葉はラケット・マウスピースにも書いて自身を強くした。
【最強であり続けるために】
「世界1位になった直後の2・3ヵ月間、練習中に『なんで俺テニスやっているんだろう』と陥った。それまでは他の選手をターゲットにしていた。それが1位になった瞬間、何を目標に練習すればいいという状態になった。」とモチベーションが下がった時期があった国枝。
その時については「まだまだミスもある。ランキングは1位だけど、自分自身は完璧な選手ではなく弱点はあって、対自分になった。それからは今までそのモチベーションは継続したままテニスをすることが出来ている。」と王者としての壁を乗り越えた体験談を話した。
対談後は300人の観客と記念撮影、さらにサインに応じるなどファンと交流した。
国枝慎吾「TALKING COURT」親子で学ぶ「最強の男」になる方法
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