男子テニスツアーの上海マスターズ(中国/上海、ハード)は17日、シングルス準決勝が行われ、第16シードの
JW・ツォンガ(フランス)が第8シードの
R・ナダル(スペイン)を6-4, 0-6, 7-5のフルセットで下し、1年2ヶ月ぶりのマスターズ大会での決勝進出を決めた。
>>上海マスターズ対戦表<<セットカウント1-1で迎えたファイナルセットは、両者譲らぬ展開となったが、第11ゲームでツォンガがこのセット初めてナダルからブレークを奪い、ゲームカウント6ー5とリードすると、続くサービング・フォー・マッチでは、ドライブボレーをベースラインに叩き込んでマッチポイントを握ると、ナダルがストロークミスしゲームセット。ツォンガが今大会初の決勝進出を果たした。
今季怪我で出遅れていたツォンガは、3月からシーズンを始めたが決勝の舞台へ進むことが出来なかった。しかし、先月祖国フランスでのメッツ大会で今季初優勝を飾り、徐々に好調なプレーを取り戻し始めていた。
ツォンガは昨シーズンの最後に行われた男子国別対抗戦のデビスカップの決勝戦で、痛めていた右腕を悪化させていた。
その後、治療とリハビリを行い3月のマイアミ・マスターズから復帰すると、全仏オープンではベスト4入りを果たしたものの、その他出場9大会では準々決勝の壁を越えられずにいた。そして8月には世界ランキングでトップ20からも脱落することとなっていた。
ツォンガは「この大会へ来るまでは、ここまで良いプレーが出来るとは思ってもいなかった。でも、やっとこうして良いテニスをすることが出来て、とても嬉しく思っている。これが今後も続くことを願っている。」と、素直な気持ちを語っていた。
ツォンガは昨年8月のカナダでのマスターズ大会以来で自身3度目のマスターズ優勝、さらに大会初のタイトル獲得を目指し、第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)と対戦する。ジョコビッチはこの日、第3シードの
A・マレー(英国)を6-1, 6-3で退けての勝ち上がり。
(STATS - AP)
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