テニスの国別対抗戦デビスカップ ワールドグループ入れ替え戦(プレーオフ)日本対コロンビア戦(コロンビア/ペレイラ、クレー)は20日、シングルス第2試合に登場した
ダニエル太郎(日本)が
A・ファリャ(コロンビア)に7-6 (7-3), 6-3, 6-2のストレートで勝利し、通算3勝2敗とした日本はワールドグループ残留を決めた。
1勝2敗と窮地に立たされていた日本は、大会最終日のシングルス第1試合で
錦織圭(日本)が
S・ヒラルド(コロンビア)とのエース対決を6-4, 6-2, 7-6 (7-3)のストレートで制した。
迎えたシングルス第2試合、重圧がかかる大舞台でダニエル太郎はファリャにリードを許してセットポイントを握られるピンチを迎えるも、怯むことなく攻め続けてタイブレークの末に第1セットを先取する。
これで失速したファリャに対し、ダニエル太郎はさらに加速し、最後はネット際でスマッシュを決めて2時間26分で試合に終止符を打った。これはダニエル太郎にとってデビスカップ初の勝利だった。
現在22歳のダニエル太郎が注目を集めたのは2014年2月のロイヤル・ガード・オープン・チリで、その時は
T・ベルッチ(ブラジル)や
F・デルボニス(アルゼンチン)を破りツアー初のベスト8へ進出する活躍を見せた。
その後は同年のデビスカップ ワールドグループ準々決勝 日本対チェコ共和国戦で初の日本代表入り、全米オープンでは予選3試合を勝ち抜きグランドスラム初の本戦へ出場した。
今年は全仏オープンで2度目の四大大会本戦入りを果たし、下部大会のチャレンジャーで2勝するなど着実に力をつけ、これまで培った力を今大会で爆発させて日本の救世主となった。
日本とコロンビアは2013年のプレーオフでも対戦。その時も1勝2敗としていた日本は大会最終日に錦織と
添田豪(日本)が勝利をおさめて通算3勝2敗で勝利し、ワールドグループ復帰を決めていた。
そして2014年2月、日本はワールドグループ1回戦でカナダに通算4勝1敗で勝利し、初のワールドグループベスト8進出を果たす快挙を成し遂げた。同年4月の準々決勝はチェコ共和国に通算0勝5敗で敗退。今年4月のワールドグループ1回戦ではカナダに2勝3敗で敗れた。
またコロンビアは日本に敗れたことで、初のワールドグループ進出とはならなかった。
組み合わせは、以下の通り。
【大会1日目】
・シングルス第1試合 ダニエル太郎 ×-○ S・ヒラルド
・シングルス第2試合 錦織圭 ○-× A・ファリャ
【大会2日目】
・ダブルス第1試合
西岡良仁(日本)/
内山靖崇(日本)組 ×-○
J・S・キャバル(コロンビア)/
R・ファラ(コロンビア)組
【大会3日目】
・シングルス第1試合 錦織圭 ○-× S・ヒラルド
・シングルス第2試合 ダニエル太郎 ○-× A・ファリャ
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