31日から始まるテニスのグランドスラムである全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード)では、例年通り“BIG4”についての話題が注目を集めている。
>>全米オープン対戦表<<世界ランク1位で第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)は、今季男子ツアーを支配している。全豪オープンを制し、全仏オープンで準優勝、ウィンブルドンで優勝と、ここまでの戦績は56勝5敗。今年は6大会でタイトルを獲得し、10大会連続で決勝進出を果たしている。
これまでのハードコートでの素晴らしいプレーを見ても、全米オープンでまだ1度しか優勝していないのは信じがたい。
好調なジョコビッチであったが、先日のW&Sオープン男子決勝では
R・フェデラー(スイス)に敗れており、直後のインタビューでは「今の体調と自分のテニスにはあまり満足していない。」と万全な状態ではなかったことを語っていた。
その中で「それでも全米オープンまではまだ1週間ある。」と、全米オープンへ向けて調整するには十分な時間があると加えていた。
全米オープンで5度の優勝を誇るフェデラーは、34歳ながら第2シードに位置している。今年のウィンブルドンでも決勝まで勝ち上がり、ジョコビッチに敗れはしたものの準優勝。全米オープン直前に行われたW&Sオープン男子ではジョコビッチを下して優勝している。
3年間以上グランドスラムでの優勝はないものの、大会最終日にアーサー・アッシュ・スタジアムで行われる決勝戦まで勝ち進むことが期待される。
第3シードの
A・マレー(英国)もロジャーズ・カップ決勝戦でジョコビッチを下している。また、グランドスラムでは全豪オープンで準優勝、全仏オープン、ウィンブルドンでベスト4と安定した結果を残している。ジョコビッチとフェデラー同様、マレーも2012年の全米オープン覇者である。
R・ナダル(スペイン)ももちろん目が離せない。しかし、不調が続いているナダルは全米オープンでの2度の優勝を含む14回の四大大会優勝を成し遂げた、かつてのプレーには及ばないかも知れない。
第8シードで臨む今年の1回戦では、のび盛りの18歳
B・コリッチ(クロアチア)と顔を合わせる厳しい対戦。その難関をくぐり抜け、その後3試合に勝つと準々決勝ではジョコビッチとの45度目の対戦が濃厚と見られている。
(STATS - AP)
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