男子テニスツアーのW&Sオープン男子(アメリカ/シンシナティ、ハード)は23日、シングルス決勝が行われ、第2シードの
R・フェデラー(スイス)が第1シードで世界ランク1位の
N・ジョコビッチ(セルビア)に7-6 (7-1), 6-3のストレートで勝利し、2連覇を達成すると同時に大会7度目の優勝を飾った。今回のタイトル獲得は今季5勝目、キャリア通算87度目の優勝となった。
決勝戦、フェデラーはジョコビッチに1度もブレークチャンスを与えず、ファーストサービスが入った時には82パーセントの高い確率でポイントを獲得。さらにジョコビッチの動きを止めるドロップショットや鮮やかなネットプレーで圧倒し、1時間30分で試合に終止符を打った。
表彰式のスピーチでは「ノヴァーク(ジョコビッチ)、ウィンブルドンからモントリオール(ロジャーズ・カップ)もあったし、大変だったと思う。僕はまだ引退しないし、まだまだ頑張るよ。」とフェデラー。
続けて「ボランティアの皆さん、サポートをありがとう。そして、チームにも感謝。毎ポイントで自分に鼓舞してくれて、本当に有難かった。ニューヨーク(全米オープン)へ行くのが楽しみだよ。」と述べた。
両者は今回が41度の対戦で、フェデラーはジョコビッチとの対戦成績を21勝20敗とした。直近では7月のウィンブルドン決勝で対戦しており、その時はジョコビッチに敗れて準優勝だった。
大会後に発表される世界ランキングでは
A・マレー(英国)を抜いて2位へ返り咲くことが確定している。
34歳のフェデラーはW&Sオープン男子と相性が良く、2005・2007・2009・2010・2012・2014年にも優勝している。
一方、準優勝のジョコビッチは今大会でタイトルを獲得していた場合、マスターズ9大会制覇の「ゴールデンマスターズ」達成となっていたが、その偉業は来年以降へ持ち越しとなった。ジョコビッチはマスターズ9大会のうちW&Sオープン男子のみ優勝していない。
(コメントはGAORAから抜粋)>>W&Sオープン男子 対戦表<<
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