テニスのグランドスラムであるウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝)は2日、男子シングルス2回戦が行われ、2度の優勝を誇る第10シードの
R・ナダル(スペイン)は予選を勝ち抜いた世界ランク102位の
D・ブラウン(ドイツ)に5-7, 6-3, 4-6, 4-6で敗れる波乱に見舞われ、2回戦で姿を消した。
この試合、ドロップショットなどのトリッキーなプレーと強烈なサービスが持ち味のブラウンに、前後左右へ揺さぶられたナダルは苦戦。第3セットの第5ゲームでは2本連続のダブルフォルトを犯すなど、明らかにペースを乱されていた。
第4セットの第1ゲームでは凡ミスを犯したナダルがいきなりブレークを許す。その後も試合の流れはブラウンに傾き続け、2回戦敗退となった。
ナダルにとってブラウンは脅威の存在で、昨年のゲリー・ウェバー・オープン2回戦ではストレート負けを喫していた。
今年の全仏オープンで2敗目を喫したナダルは、その後に発表された世界ランキングで2005年以来 約10年ぶりとなる2桁台の10位へ転落。芝シーズンに入るとメルセデス・カップで今季2勝目をあげたが、AEGON選手権では初戦で敗れた。
今回のウィンブルドンにはシードとして出場した2005年以降(2009年の欠場は除く)最も低い第10シードで出場しており、近年は同大会で結果を残せていない。昨年は4回戦で
N・キリオス(オーストラリア)に敗れ8強を逃し、2012年は2回戦で
L・ロソル(チェコ共和国)、2013年は初戦で
S・ダルシス(ベルギー)に敗れる波乱に見舞われた。
一方、勝利した30歳のブラウンは今大会で予選を勝ち抜き本戦入り。1回戦は
ルー・イェンスン(台湾)に勝利してナダルとの2回戦へ駒を進めていた。
3回戦では第22シードの
V・トロイキ(セルビア)と対戦する。
今年のゲリー・ウェバー・オープンで
錦織圭(日本)と対戦したことでも記憶に新しいブラウン。その試合、錦織はブラウンのサーブ&ボレーやドロップショットなどに苦しむも、ストレートで勝利した。
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