テニスのグランドスラムであるウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝)は1日、
松岡修造(日本)以来 日本男子20年ぶりのベスト8、さらに四大大会初優勝を狙っていた第5シードの
錦織圭(日本)は左ふくらはぎの負傷により2回戦を棄権した。1回戦で
S・ボレッリ(イタリア)との3時間22分に及ぶ激闘を制し、初戦を終えた時点では足の状態について「多分大丈夫だと思います。」とコメントしていたが、途中棄権したゲリー・ウェバー・オープンの傷は癒えていなかった。
今大会前哨戦のゲリー・ウェバー・オープン準々決勝で左ふくらはぎを痛めてしまった錦織。
A・セッピ(イタリア)との準決勝では5ゲームを終えた時点で途中棄権を申し入れた。日本男子1933年以来82年ぶりのベスト8進出を果たした全仏オープンなど、クレーシーズンからの疲れがたまっていた左ふくらはぎは悲鳴をあげていた。
迎えたウィンブルドン、辛くも初戦突破した錦織だったが、7月1日には「朝から少し痛みがあり、動いてみてどうかが判断基準だった。練習で試合みたいに動いてみた時に、かなり痛みがあった。ハーレの時みたいに、数ゲームやって痛めるのが何となく見えた。試合をやっても勝てはしないので、やめることにしました。」と、左ふくらはぎの状態が回復していなかったことを明かした。
「一昨日の試合(ボレッリ戦)を3セットで終わらせていれば、そこまでダメージはきていなかったと思う。5セットまでいって激しい動きをしていた。3・4・5セット目は痛みを感じながらプレーをしていた。その試合はアドレナリンで持ちこたえましたけど、次戦は痛むかもと感じていた。」
過去のウィンブルドンは昨年の4回戦進出が自己最高成績で、その時は
M・ラオニチ(カナダ)に敗れ8強入りとはならなかった。もし準々決勝へ進出していた場合、グランドスラム4大会全てでベスト8進出となっていた。
上位シード勢が順当に勝ち進んだ場合、4回戦で第9シードの
M・チリッチ(クロアチア)か第17シードの
J・イズナー(アメリカ)、そして準々決勝では第1シードで昨年覇者の
N・ジョコビッチ(セルビア)と顔を合わせる厳しい組合せとなっていたが、錦織は早くも大会を去る結果となった。
2回戦で対戦する予定だった世界ランク60位の
S・ヒラルド(コロンビア)は、3回戦で
A・ズベレフ(ドイツ)と
D・クドラ(アメリカ)の勝者と対戦する。
(コメントはWOWOWから抜粋)【ウィンブルドン 男子シングルス対戦表】
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