テニスのグランドスラムであるウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝)は29日、男子シングルス1回戦が行われ、四大大会初優勝を狙う第5シードの
錦織圭(日本)が世界ランク55位の
S・ボレッリ(イタリア)に6-3, 6-7 (4-7), 6-2, 3-6, 6-3のフルセットで勝利し、辛くも初戦突破。左足ふくらはぎの怪我が不安される中、錦織は3時間を超える激闘を制した。
【会場でしか買えない 全英タオル】今大会、コーチの
M・チャン(アメリカ)が帯同しない中、錦織はキレのあるストロークを放つボレッリに大苦戦。第3セットをとり、セットカウント2-1とした錦織だったが、第4セットはボレッリの球威におされ、勝負の行方はファイナルセットへ。
ファイナルセットでは第2ゲームでブレークして勢いに乗った錦織が、その後はボレッリに試合の主導権を与えず、3時間を超えるフルセットマッチを制した。しかし、第3セットの第3ゲームを終えた時点で左足ふくらはぎの治療を受けるシーンもあり、2回戦に向けて不安を残す結果となった。
両者は昨年のウィンブルドン3回戦で対戦しており、その時もフルセットの末に錦織が勝利していた。
過去のウィンブルドンで、錦織は昨年の4回戦進出が自己最高成績となっており、その時は
M・ラオニチ(カナダ)に敗れ8強入りを逃した。もし錦織が準々決勝へ進出した場合、
松岡修造(日本)以来の日本人男子20年ぶり、またグランドスラム4大会全てでベスト8進出を果たすこととなる。
今年の全仏オープンでは、準々決勝で
JW・ツォンガ(フランス)に敗れたが、日本男子で82年ぶりとなるベスト8入りの快挙を達成。その後は芝シーズン初試合となるゲリー・ウェバー・オープンに出場するも、準決勝で左足ふくらはぎの痛みにより途中棄権となった。
錦織は、2回戦で
J・ソウザ(ブラジル)と
S・ヒラルド(コロンビア)の勝者と対戦する。
上位シード勢が順当に勝ち進んだ場合、錦織は3回戦で第28シードの
P・クエバス(ウルグアイ)、4回戦では第9シードの
M・チリッチ(クロアチア)か第17シードの
J・イズナー(アメリカ)、そして準々決勝では第1シードで昨年覇者の
N・ジョコビッチ(セルビア)と対戦する組合せとなっている。
コーチのチャンは妻のアンバーが第3子を授かっており、家族と共に過ごすため、今大会には帯同していない。
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