テニスのグランドスラムであるウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝)は30日、女子シングルス1回戦が行われ、世界ランク57位の
奈良くるみ(日本)が同97位の
M・リネッタ(ポーランド)と対戦し、3-6, 6-3, 4-3の時点でリネッタの途中棄権申し入れにより、奈良は2年連続の初戦突破を果たした。
【会場でしか買えない 全英タオル】この試合の第1セット、奈良は第4ゲームでブレークに成功。しかし、続く第5ゲームでリネッタにブレークバックされる。その後、ペースを崩した奈良は第7ゲームで2度目のブレークを許し、このセットを落としてしまう。
第2セットから切り替えた奈良は、第1ゲームからは攻めて早くもブレーク。その後、両者ブレーク合戦が続く中、調子を上げてきた奈良が第4ゲームでサービスキープ。第9ゲームでこのセット3度目のブレークに成功した奈良がこのセットをとり、1セットオールとした。
勝敗を決める第3セットでは、第1ゲームでリネッタにブレークされる。しかし、第7ゲーム終了時にリネッタがメディカルタイムアウトを要求。第8ゲームに途中棄権を申し入れ、奈良が2回戦進出を決めた。
勝利した奈良は、2回戦で昨年覇者で第2シードの
P・クヴィトバ(チェコ共和国)と
K・ベルテンス(オランダ)の勝者と対戦する。
奈良は、ウィンブルドンで2年連続、3度目の本戦出場。また、グランドスラムでは2013年の全米オープン、2014年の全豪オープンでの3回戦進出が自己最高成績となっている。
昨年同大会では、1回戦で
AL・フリードサム(ドイツ)にストレートで勝利して2回戦進出するも、
V・ウィリアムズ(アメリカ)に敗れて3回戦進出を逃した。
今年の全仏オープン1回戦で18歳の若手
O・ドダン(フランス)を逆転で下し、2年連続の2回戦進出を果たす。2回戦では
L・サファロバ(チェコ共和国)にストレートで敗れ、大会初の3回戦進出とはならなかった。その後、サファロバは決勝まで進出し、
S・ウィリアムズ(アメリカ)に敗れるも準優勝を飾っている。
また、現在23歳の奈良は、昨年2月のリオ・オープン女子でWTAツアー初の優勝を果たした。
【ウィンブルドン 女子シングルス対戦表】
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