今日開幕する今季3度目のグランドスラムであるウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝)男子シングルスに第1シードで出場する世界ランク1位の
N・ジョコビッチ(セルビア)は、全仏オープンの決勝戦で敗れてからテニスから遠ざかっていたが、今は大会2連覇を目指し集中を高めていると会見で語っていた。
>>ウィンブルドン対戦表<<全仏後は約1週間全くテニスから離れていたと言うジョコビッチ。前年度チャンピオンとして臨む今年のウィンブルドンでは、初日のセンターコートのオープニング・マッチに登場する。
「全仏後は、試合の疲れからの回復と休養のために時間を取っていた。テニスの事はあまり考えたくなかった。やっとコートに立って芝での練習を再開したのは10日ほど前の事。今はまた100パーセントの準備が出来ていると感じている。」と語るジョコビッチは、全仏オープン決勝戦では
S・ワウリンカ(スイス)に初優勝を阻まれていた。
今年から全仏オープンとウィンブルドンまで、これまでより1週間長い3週間の期間が設けられる事になった。その事で選手達には、遅いレッドクレーのコートから早い芝のコートへ調整する準備がより出来るようになったり、ジョコビッチのように十分な休養を取ることも可能となった。
ウィンブルドン優勝へのジョコビッチの対抗馬と考えられている
R・フェデラー(スイス)や
A・マレー(英国)は、いずれもウィンブルドンへの前哨戦に出場し優勝を飾っていた。しかしジョコビッチは、全仏オープンでワウリンカに敗退後は、公式戦には出場していなかった。
「正直、実戦をしていないのはそれほど心配はしていない。出来る限り自分の体をベストな状態にしたいとただ思っていただけ。クレーコートから芝のコートへの調整には、フットワークやプレーに加えて精神的な調整が必要だとは承知している。」とジョコビッチは28日に行われた会場での会見で語っていた。
今年の全豪オープンを制し、絶好調のまま臨んだ全仏オープンでは優勝候補筆頭だった28歳のジョコビッチだったが、ワウリンカの前に屈する結果となっていた。しかしながら今季ここまで41勝3敗とこれまでにない好調ぶりを見せるジョコビッチは、やはりウィンブルドンでも優勝候補にあげられている。
そんなジョコビッチは1回戦で、
P・コールシュライバー(ドイツ)と対戦する。31歳のコールシュライバーはこれまで7度ジョコビッチと対戦しているが、1度だけながらジョコビッチから勝利をあげた経験のある強敵。
「明日コートに立った時に、ベストのテニスが出来たらと願っている。なぜなら、コールシュライバー相手に勝利を飾るためにはそれが必要だからさ。彼(コールシュライバー)との1回戦は、初戦としてはかなり厳しいものになるはず。でもこれがグランドスラムと言うもの。グランドスラムの厳しささ。」と初戦へ向けての思いをコメントしていた。
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