男子テニスツアーのゲリー・ウェバー・オープン(ドイツ/ハーレ、芝)は20日、シングルス準決勝が行われ、第2シードの
錦織圭(日本)は世界ランク45位の
A・セッピ(イタリア)と対戦したが、第1セット1-4とセッピにリードを許した時点で左ふくらはぎの怪我で試合続行が不可能と判断し、棄権を申し入れて惜しくも決勝進出を逃した。
【会場でしか買えない 全英タオル】「昨日の試合中に痛めてしまいながら試合を続けていた。今日もちょっと痛みを感じていた。」と怪我について明かした錦織。
今大会ではハチマキを巻いて試合に臨んでいた錦織だったが、この日はハチマキをせず、さらにキャップも被らず、左足には痛々しいテーピングを巻いてコートに登場した。
試合中は怪我により思うように動けず、セッピのボールを返すのに精一杯。
結果的に5ゲームをプレーした時点でトレーナーを呼び、試合続行不可能の判断を下した。
「怪我を負った状態では、試合に勝つのは簡単な事じゃないし、ウィンブルドンへ向けて大きなリスクを負いたくはなかった。今は多くを語れない。痛みがどうなるかを見る必要があるから。」と、錦織は現在の状況を語っていた。
錦織は今大会1回戦で期待の若手、
D・ティエム(オーストリア)に苦戦するもストレートで勝利し、2回戦では番狂わせを起こすことで知られている
D・ブラウン(ドイツ)を撃破。準々決勝では、
J・ヤノヴィッツ(ポーランド)との2時間半を超えるフルセット戦を制して4強入りを決めていた。
しかし、錦織はこのヤノヴィッツ戦で足を痛めていた。
なんとかコートに登場した錦織だったが、29日から行われるウィンブルドンを見据え、途中棄権の判断を下した。
錦織がセッピに勝利していた場合、決勝では3連覇と大会8度目の優勝を狙う第1シード
R・フェデラー(スイス)との対決だった。
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