男子テニスツアーのAEGON選手権(イギリス/ロンドン、芝)は18日、シングルス2回戦が行われ、大会4度目の優勝を狙う第1シード
A・マレー(英国)が順当にベスト8進出を決めた。しかし、この日も波乱が続出。第4シードで昨年の全米オープン王者
M・チリッチ(クロアチア)、第6シードで昨年覇者
G・ディミトロフ(ブルガリア)、第8シード
F・ロペス(スペイン)らシード勢が次々と敗れる荒れ模様となった。
今大会はシード勢が相次いで早期敗退している。16日は第5シードで前週のメルセデス・カップ優勝
R・ナダル(スペイン)が初戦敗退、17日は第2シードで今年の全仏覇者
S・ワウリンカ(スイス)が2回戦敗退、そして18日は3人のシード選手が2回戦で敗れた。この結果、トップハーフ(対戦表の上半分)からは第1シードのマレーのみが順当にベスト8へ進出。
この日マレーは、元世界ランク7位
F・ベルダスコ(スペイン)を7-5, 6-4のストレートで下し、大会2年ぶり5度目の8強入りを決めた。準々決勝ではディミトロフをストレートで破ったダークホース
G・ミュラー(ルクセンブルグ)と対戦する。
32歳のミュラーはビッグネームを倒すことで知られており、2005年のウィンブルドン2回戦でナダル、同年の全米オープン1回戦では
A・ロディック(アメリカ)を下す金星をあげた。
グランドスラムでは2008年の全米オープンベスト8進出が四大大会自己最高成績で、その時は予選からの出場だった。さらに今年の全豪オープンでは
R・バウティスタ=アグ(スペイン)、
J・イズナー(アメリカ)らを破り、
N・ジョコビッチ(セルビア)との4回戦まで駒を進めた。
マレーが積極的にネットにつめてくるミュラーをどう攻略するかに注目が集まる。
また、この日の2回戦でチリッチは、前週のメルセデス・カップで準優勝の
V・トロイキ(セルビア)に7-6 (10-8), 2-6, 3-6、ロペスはイズナーに6-7 (5-7), 7-6 (11-9), 6-7 (4-7)でそれぞれ敗れ、ベスト8を前に姿を消した。
※選手名の横の数字はシード数、WC…主催者推薦、QF…予選勝者、LL…ラッキールーザー、PR…プロテクトランキング
>>AEGON選手権 対戦表<<
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