テニスのグランドスラムである全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー)は30日、男子シングルス3回戦が行われ、地元選手である第20シードの
R・ガスケ(フランス)は第15シードの
K・アンダーソン(南アフリカ)に4-6, 7-6 (7-4), 7-5, 6-4の逆転で勝利し、2年ぶり4度目の4回戦進出を果たした。
両者は今回7度目の対戦で、ガスケは対アンダーソン戦を5勝2敗とした。直近では今年の全豪オープンで対戦しており、その時はアンダーソンがストレートで勝利。また、クレーでの対戦は今回が初となった。
この試合の第1セット、ガスケはネットプレー6本全てをポイントに繋げるも、アンダーソンに1ブレーク許してこのセットを落とす。
試合の流れがアンダーソンに向いている中、ガスケを後押ししたのは地元パリの観客からの声援だった。
第2セットに入り、徐々にペースを掴んできたガスケは、アンダーソンの攻撃を受けながらもタイブレークに持ち込んでこのセットをとり、セットカウント1-1に追いつく。
その後も地元の声援を一身に受けた第3セットもとったガスケ。マッチポイントでは、最後はフォアハンドのパッシングショットを決めて逆転勝利、観客を沸かせた。
その瞬間、ガスケはラケットを手から離し、コートへ仰向けに倒れ込んで喜びを表現した。
全仏オープン初のベスト8進出を狙うガスケは、全仏初制覇を目論む第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)と4回戦で対戦する。
ガスケは、グランドスラムで2007年のウィンブルドン、2013年の全米オープンの準決勝進出、全仏オープンでは4回戦進出が最高成績となっている。
今年は5月のエストリル・オープン男子決勝で、
N・キリオス(オーストラリア)をストレートで下して今季2度目のタイトルを獲得、キャリア通算12勝目をあげた。
さらに今大会は地元フランス勢の活躍が光っており、ガスケの他にも、第12シードの
G・シモン(フランス)、第13シードの
G・モンフィス(フランス)、第14シードの
JW・ツォンガ(フランス)、
J・シャーディ(フランス)のフランス5選手が勝ち残っている。
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