テニスのグランドスラムである全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー)は30日、男子シングルス3回戦が行われ、第29シードの20歳
N・キリオス(オーストラリア)は第3シードの
A・マレー(英国)に4-6, 2-6, 3-6のストレートで敗れた。キリオスは右腕の負傷により、100パーセントの状態でのプレーではなかった。
世界ランク30位のキリオスは、マレーと全豪オープンの準々決勝でも対戦しており、2大会連続でグランドスラムの舞台で顔を合わせている。対戦成績は3戦中1度も勝てておらず、未だマレーから1セットも奪えていない。
この試合、キリオスはマレーのリターンに悩まされた。というのも、キリオスは右腕の負傷により得意とするサービスが不調であった。
全仏オープン前に行われたニース・コート・ダジュール・オープンに出場したキリオスは、2回戦で
D・ティエム(オーストリア)と対戦するも、第1セットの第7ゲーム終了後に右肘に違和感のある仕草を見せ、その後に棄権を申し入れていた。
キリオスは、第1セットを落とし、第2セットもゲームカウント2-5と差を広げられた時、メディカル・タイムアウトを要求。
トレーナーからマッサージを受けたキリオスは、「サービスが打てない。」と訴えた。そして、右腕の手首と肘にテーピングを施し、再びコートに戻った。
しかし、続くサービスゲームをマレーにキープされて第2セットも奪われたキリオスは、第3セットで処置してもらったテーピングを自ら外しそのセットへ臨むも、マレーの勢いを止めることが出来ず、3回戦で姿を消すこととなった。
試合後にキリオスは「100パーセントの状態ではなかった。彼(マレー)のプレーは素晴らしかった。それには変わりはないよ。これからはウィンブルドンへ向けて出来る限りの事をして準備するまでさ。ウィンブルドンこそグランドスラムで一番勝てるチャンスがあると思うから。」と語っていた。
一方、勝利したマレーは、4回戦で第17シードの
D・ゴファン(ベルギー)をストレートで下し、地元フランスの声援を受ける
J・シャーディ(フランス)と対戦する。
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