15日間にわたって行われるテニスのグランドスラムである全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー)。球足が遅くラリーが続きやすい今大会は、四大大会の中でも波乱が起きやすい。男子シングルスではシード勢が早期敗退、さらに若手の活躍が光った大会1週目となった。
第10シードの
G・ディミトロフ(ブルガリア)、第11シードの
F・ロペス(スペイン)、第16シードの
J・イズナー(アメリカ)、第18シードの
T・ロブレド(スペイン)らシード勢が早い段階で今大会から姿を消した。その背景には、若手選手の活躍が光っていた。
ディミトロフとロブレドは、順当に勝ち上がれば3回戦で対戦する組み合わせだったが、その期待を良い意味で裏切ったのは期待の若手の活躍によるものだった。
世界ランク11位のディミトロフは、1回戦でノーシードの22歳
J・ソック(アメリカ)と対戦。第1セットではディミトロフがリードするも、タイブレークを落としてからはペースが失速。その後は、勢いのあるソックを止めることが出来ず、6-7 (7-9), 2-6, 3-6のストレートで敗れ、全仏オープン2年連続の初戦敗退を喫した。
《ディミトロフvsソック 1回戦》ロブレドは、1回戦でラッキールーザーの
A・ゴルベフ(カザフスタン)を下して初戦突破。2回戦でノーシードの18歳
B・コリッチ(クロアチア)と顔を合わせた。現在33歳のロブレドは元世界ランク5位の実力者。この試合も、ベテランの力を見せていたが、コリッチのガッツ溢れるプレーに押され、5-7, 6-3, 2-6, 6-4, 4-6の大激闘の末に敗れた。
《ロブレドvsコリッチ 1回戦》いずれもシード選手を撃破して勝ち進んだソックとコリッチ。両者は30日に行われる3回戦で激突する。
一方、第11シードのF・ロペスは、1回戦で世界ランク74位の
T・ガバシュビリ(ロシア)に敗れた。1回戦でシードダウンを演じたガバシュビリは、ノーシードからの快進撃で4回戦では日本のエース
錦織圭(日本)と対戦する。
《ガバシュビリ、錦織は「長く続かない」》その他では、第25シードの
I・カルロビッチ(クロアチア)、第26シードの
G・ガルシア=ロペス(スペイン)が初戦敗退。第19シードの
R・バウティスタ=アグ(スペイン)、第22シードの
P・コールシュライバー(ドイツ)、第24シードの
E・ガルビス(ラトビア)、第27シードの
B・トミック(オーストラリア)、第28シードのフォニュイーニらが2回戦で敗れている。
>>全仏オープン男子ドロー表<<
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