男子テニスツアーのジュネーヴ・オープン(スイス/ジュネーヴ、クレー、賞金総額494,310ユーロ、優勝賞金80,000ユーロ)は18日、シングルス1回戦が行われ、元世界ランク8位で第7シードの
M・バグダティス(キプロス)が世界ランク60位の
T・ベルッチ(ブラジル)に7-6 (7-5), 3-6, 3-6のフルセットの逆転で敗れ、初戦敗退を喫した。
両者は4度目の対戦でクレーでは初の対決、今回バグダティスが敗れたことによって対戦成績は2勝2敗となった。
この試合第1セット、バグダティスはファーストサービスが入った時に88パーセントの確率でポイントを獲得し、両者1度のブレークに成功してタイブレークに突入。接戦の末、バグダティスが7-5で第1セットを先取する。
しかし、第2セットからベルッチの調子が上がり始め、バグダティスは1度もブレークチャンスを掴めずに第2セットを落とす。第3セットでもベルッチの勢いを止められなかったバグダティスは1度のブレークチャンスを活かす事が出来ず、逆に1ブレークを許して2時間15分で初戦敗退となった。
現在世界ランク58位のバグダティスは、2006年8月に自身初となる世界ランク8位にのぼりつめた実力者である。
2006年の全豪オープンではノーシードから勝ち上がり、4回戦で
A・ロディック(アメリカ)、準々決勝で
I・リュビチッチ(クロアチア)ら強豪を次々と破る快進撃でベスト4へ進出。
準決勝は
D・ナルバンディアン(アルゼンチン)と対戦し、ファイナルセットでは大雨が降り一時中断を余儀なくされるも、バグダティスは気持ちを切らさず、最後はサービスエースを決めて大接戦を制し、グランドスラム初の決勝へ。
決勝では
R・フェデラー(スイス)と対戦し、7-5, 5-7, 0-6, 2-6で敗れているも、ノーシードから勝ち上がる大健闘を見せた。
また、同年の全米オープンで引退した
A・アガシ(アメリカ)が、現役生活最後に勝利した選手が、2回戦で対戦したバグダティス。アガシは3回戦で
B・ベッカー(ドイツ)に敗れ、引退した。
近年バグダティスは怪我などにより思うような結果を残せておらず、下部大会のチャレンジャー大会などにも出場していた。
一方、勝利したベルッチは2回戦で、
D・イストミン(ウズベキスタン)と主催者推薦で出場の
J・ティプサレビッチ(セルビア)と対戦する。
■関連ニュース■
・バグダティス 3年ぶりの4強・バグダティス 第1シード撃破・バグダティス 芝で復活なるか
■最新ニュース■
・錦織ら3大スターがパリに集結・性的暴行罪で6年間の禁固刑・シャラポワ浮上 トップ3に動き