男子テニスツアーのATPワールド・ツアー250大会であるエストリル・オープン男子(ポルトガル/エストリル、クレー、賞金総額494,310ユーロ/優勝賞金80,000ユーロ)は3日、シングルス決勝が行われ、第5シードの
R・ガスケ(フランス)が第7シードの
N・キリオス(オーストラリア)を6-3, 6-2のストレートで退け、今季2度目で自身12度目のタイトルを獲得した。
この試合、ガスケはキリオスに握られた3本のブレークポイント全てをはね除け1度もブレークを許さず、逆にキリオスから3度のブレークを奪うと1時間4分で勝利をものにした。
両者が最後に対戦したのは昨年のウィンブルドン2回戦で、その時はガスケに握られた9本ものマッチポイントをしのいだキリオスが大接戦の末に勝利していた。これで両者の対戦成績はガスケの2勝1敗となった。
ガスケは今大会、3月にアメリカのインディアンウェルズで行われたマスターズ1000大会であるBNPパリバ・オープンの初戦となった2回戦で腰を痛めて途中棄権を申し入れて以来の大会出場だった。
12度目のタイトル獲得となったガスケは、同胞の
G・シモン(フランス)と優勝回数で並び、
Y・ノア(フランス)の持つ23度に次いでオープン化以降フランス人として2番目のタイトル獲得選手となった。
ガスケは「この勝利には本当に嬉しい気持ちで一杯。全く痛みがなく戦えた事は、自分にとって最高の事さ。」と勝利の喜びと共に、怪我を克服した気持ちを語っていた。
この決勝戦はキリオスにとってATPツアーでは初めての舞台だったが、サービスの調子を上げられなかったばかりか、握った3本のブレークチャンスも生かす事が出来ず初優勝とはいかなかった。
「今日の決勝戦は、確実にプレッシャーを感じながらプレーをしてしまった。今日の彼(ガスケ)は、自分よりはるかに良いテニスをしていた。自分はそれを上回るプレーをしなければならなかった。」と20歳のキリオスは試合を振り返っていた。
ガスケもキリオスも、今週スペインはマドリッドで行われるマスターズ1000大会のムチュア・マドリッド・オープン男子にエントリーしている。
ガスケは
I・カルロビッチ(クロアチア)と、キリオスは予選を勝ち上がった
D・ヒメノ=トラベール(スペイン)と1回戦で対戦する。
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