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ナダル「精神的な部分が大切」

今季ここまで本来のプレーが見られない元世界ランク1位のR・ナダル(スペイン)だが、今週行われる男子テニスのマスターズ大会であるモンテカルロ・ロレックス・マスターズ(モナコ/モンテカルロ、レッドクレー、賞金総額3,830,295ユーロ/優勝賞金628,100ユーロ)で、“クレーキング”の称号に相応しいプレーを見せてくれるかに注目が集まっている。

クレーコートで行われる今季最初のマスターズ1000大会には、ナダル始め世界のトップ選手が顔を揃えている。ナダル自身も過去最悪と感じている不調なシーズン序盤戦だったが、得意なサーフェスに戻ったナダルの表情は幸せそのものに見受けられる。

昨シーズンの終盤に悩まされた手首の怪我と虫垂炎から復帰して臨んだ今シーズンだが、全豪オープンも準々決勝敗退など、ここまでの成績は15勝5敗と精彩を欠いている。2月にはアルゼンチンはブエノスアイレスでのクレーコート大会で今季初優勝を飾るも、3月に入るとアメリカのインディアンウェルズとマイアミで行われた2度のマスターズ1000大会では苦戦を強いられていた。

「この大会は、得意なサーフェスのシーズンのスタートを意味している。 これまでより良いプレーをする必要があったのは分かっている。出来るだけ早く良いプレーが出来るように努めているんだ。」とナダルは12日、大会会場でのインタビューで語っていた。

今大会で9度目の優勝を狙うナダルは「チャンスがないと思っていたら、ここにはいないよ。他の事をしているさ。だって既に自分のテニス人生で必要だと思われる全ての事を成し遂げているからね。でもまだテニスを続けようとする情熱やモチベーションを持っているんだ。」と、自身の強い思いを述べていた。

現在世界ランクを5位へと下げているナダルは、マイアミでは3回戦で同胞のF・ベルダスコ(スペイン)に敗れたが、その後は祖国スペインへ戻り練習に励んでいた。その練習では、多少の調整を加えていたが、それが徐々に効果を表していると感じており、より安定したプレーができ、更なる自信にも繋がっていると感じている。

「自分自身としては、精神的な部分が最も大切だと感じている。プレーの仕方を忘れたわけじゃないからね。悪いプレーから良いプレーに変えるのは、それほど大きな違いはない。ほんの小さな事が大きな変化を与えてくれるもの。良い精神状態でより自信を持ってプレーが出来れば、より良いショットをより簡単に打てるはずなんだ。」と28歳のナダルは笑顔で語っていた。

モンテカルロ・ロレックス・マスターズはクレーコート・シーズンに行われる3度あるマスターズ1000大会の最初の大会。その後、スペインはマドリッドとイタリアのローマで行われてから、5月24日からはクレーコート・シーズンの締め括りとして全仏オープンが開催される。

その全仏オープンでは、この10年間で9度の優勝を飾っているナダルだが、現時点では全仏オープンの事は考えていないと言う。

発表された今年のモンテカルロのドローは、ナダルにとって厳しいものだと言える。シード選手が順当に勝ち上がると、ナダルは準々決勝で同胞のD・フェレール(スペイン)と対戦する。フェレールとは昨年も準々決勝で対戦しており、ナダルはストレートで敗退していた。その対戦で勝利しても続く準決勝ではここまで好調を続けている世界ランク1位のN・ジョコビッチ(セルビア)が待ち構えている。

ジョコビッチは他のトップ選手同様、ナダルの今季の不調には重きを置いてはいない。ナダルはこれまで9度も全仏オープンで優勝を飾っている選手としての認識に変わりはないと感じている。

同大会の前年度チャンピオンであるS・ワウリンカ(スイス)は、ナダルやジョコビッチを全仏オープンの優勝候補に上げている。

ジョコビッチも、ナダルがすぐに本来の調子を取り戻す事は間違いないだろうと感じていると語っている。

「クレーコート・シーズンが始まれば、そのどんな大会だってナダルをまず優勝候補に上げるはずさ。」とジョコビッチ。「彼(ナダル)は“クレーキング”と呼ばれているんだ。そして彼はその称号に相応しい。全仏オープンではこの10年間で1度しか負けていないし、最大のチャレンジャーなんだ。例えここまで苦しんでいても、彼はナダルなんだ。そしてクレーは彼のサーフェスなんだ。」

去年の全仏オープンの優勝後、ナダルは大きな大会での優勝はない中、ジョコビッチは先月連続して行われたインディアンウェルズとマイアミのマスターズ1000大会を続けて3度優勝した初めての選手となった。これまでも怪我に苦しめられた経験のあるジョコビッチは、今季の好調なスタートに多少の疲労を感じながらも、オフシーズンに行ったハードなトレーニングのお陰で、健康な体調を維持できる自信を持っている。

「ここまでの成績は、努力が実ったと思える前向きな結果となっている。何も文句はないよ。2011年に次いで、最高のシーズンのスタートに間違いない。そしてクレーコート・シーズンに突入した。今後もこの調子を維持できたらと願っている。ハードコートとは全く違うからね。」と語る全豪オープン覇者のジョコビッチは、全仏オープンの初優勝で生涯グランドスラムを目指す。もちろんナダルもそれは承知しているはずである。


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