テニス用品メーカーのダンロップスポーツ株式会社は、耐久性に優れたボール
『スリクソンHD』を4月下旬から発売する。
発売にあたり、ダンロップスポーツ株式会社に新製品『スリクソンHD』について話を聞いた。
-Q.『スリクソンHD』とはどのようなボールですか?「2007年にボールを出して以来となる新製品です。HD(ハイ・デュラビリティ)…高耐久という意味で1個4球入りのボールです。耐久性のあるボールの需要が増え、そこのシェアを獲得するために開発されました。ダンロップには『St.James(セント・ジェームス)』というロングセラーボールがありますが、それとはまた違った特徴のボールとなっています。」
「特徴の1つ目はボールのフェルト(黄色い毛の部分)です。毛羽立ちにくいフェルトを使用していて、オムニコートやクレー、テニススクールに多いカーペットなどでボールを使用するとすぐに毛羽立ってしまい、そうなると空気抵抗をより受けてボールのスピードが落ちてしまいます。なので毛羽立ちを抑えることで最初の状態が長く続きます。」
「2つ目はボールの初期内圧(硬さ)です。このボールはプレッシャーボール(ボールの中に気圧がかかっており、使用や時間経過で中の気圧が下がりバウンドが低くなる。基本的にテニスの試合ではプレッシャーボールを使用する。)です。『スリクソンHD』は『FORT(フォート)』や『セント・ジェームス』と比べ、初期内圧を高めにしています。それにより、ボールの空気が抜けきるまで時間が長くなります。」
「内圧が高いということは使用開始直後のバウンドが若干高くなるということになりますが、耐久性を重視したい方におすすめです。『フォート』や『セント・ジェームス』はソフトな打球感を重視したボールで、『スリクソンHD』は耐久性を重視したボールです。」
「高耐久のフェルトを使用するとどうしてもフェルトの伸びが少なく、打った時に硬く、ボールを弾く感覚がありますが『スリクソンHD』はコアのゴム配合を調整して普通のボールにより近い打球感を表現しています。」
「当社はテニスボールを開発する際、ラケット同様に打球感を重視しています。他社と比べ、全般的に打ち心地が柔らかいという評価もいただいており、愛用者も多くいます。今では少なくなりましたが会員制のテニスクラブでは各自がテニスボールを持ってくるルールで、そのボールは『フォート』出なければいけないという暗黙のルールもあったくらいです。」
スリクソン 公式ホームページはこちら《スリクソン最新ラケット『REVO CX』のインタビューはこちら》取材協力:ダンロップスポーツ株式会社 テニス企画開発部 山本陽介、山形真司、広報部 田中絵梨
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