男子国別対抗戦であるデビスカップのワールドグループ1回戦は、7日に行われたダブルスでセルビア・チームの
N・ジョコビッチ(セルビア)/
N・ジモニッチ(セルビア)組がM・ドラガニャ/ F・スクゴール組を6-3, 6-4, 6-1のストレートで下し、セルビアが3勝目を飾り勝利を決めた。
初日の第1シングルスで
B・コリッチ(クロアチア)をフルセットの接戦の末に下した
V・トロイキ(セルビア)がダブルスに出場する予定だったが、この試合の直前にセルビア・チームは、トロイキに替えてジョコビッチへと変更していた。ジョコビッチは初日のシングルスでは、M・デリッチをストレートで下していた。
ジョコビッチは試合中の第2セットで、指を負傷するアクシデントに見舞われたがプレー続行には支障がなかった。
「我々は決勝進出を熱望しています。」と語るのはダブルスに出場したジモニッチで、ジョコビッチにペアを組んでくれた事への感謝の気持ちも表していた。
この勝利で日曜日に行われるシングルス2試合は、消化試合となった。
勝って準々決勝進出を果たしたセルビアは、アルゼンチンとブラジルの勝った国と対戦する。
1990年代初めにユーゴスラビアから分裂してセルビアとクロアチアは独立した国で、今回の対戦はそれ以来2度目の対戦となった。初めての対戦となったのは2010年の準々決勝で、その時もセルビアが勝利を飾り、そしてその年にセルビアはデビスカップで初優勝を飾った。クロアチアは2005年に優勝している。
元ユーゴスラビアだったセルビアとクロアチアとの関係は未だに熱いものがあるが、セルビアの小さい街であるクラリェボへ訪れたクロアチア・チームは、3000人で埋め尽くされた会場でセルビアの観客からの温かい歓迎に驚きを隠せなかった。
「今回の対戦で1番の印象は、間違いなく会場の雰囲気さ。」とジョコビッチは語っていた。
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