男子テニスツアーのアビエルト・メキシコ・テルセル男子(メキシコ/アカプルコ、ハード、賞金総額1,548,755ドル、優勝賞金343,000ドル)は28日、シングルス決勝が行われ、第1シードの
錦織圭(日本)は第2シードの
D・フェレール(スペイン)に3-6, 5-7のストレートで敗れ、大会初、2大会連続優勝を逃した。
この試合、錦織はファーストサービスが54パーセント、ファーストサービスが入った時51パーセントの確率でポイント獲得とフェレールに苦戦を強いられ、第1セットは3度のチャンスから2度、第2セットは7度のチャンスから4度のブレークを許し1時間49分で敗れた。
フェレールのサービスで始まったこの試合、錦織は1ポイント目でドロップショットを決め、ストローク戦を制し0-30とポイント先行した錦織は、15-40とブレークチャンスを掴むが活かせず、フェレールがこのゲームをキープする。
第4ゲーム、錦織はフォアハンドのパッシングショットがわずかにアウトとなり0-30、ダブルフォルトで0-40、ファーストサービスを決め1度しのぐが、バックハンドがサイドアウトとなり先にブレークを許す。
第5ゲームでもブレークチャンスを掴むが活かすこと出来ない錦織は第7ゲーム、錦織が15-40とこのゲームでもチャンスを掴むがデュースにもつれる。フェレールのダブルフォルトでチャンスが来るが、次のポイントでスマッシュを決められデュース。6度目のブレークチャンスにしてフェレールのフォアハンドがネットにかかりブレークバックに成功する。
ブレークバックに成功した錦織は第7ゲームを終え、ゲームシャツを着替え、ラケットを替えて臨んだ第8ゲーム、0-30とポイント先行を許す錦織はフォアハンドの逆クロスにウィナーを決められ15-40とピンチが訪れ、最後はフォアボレーのイージーミスで2度目のブレークを許した。
第9ゲームは錦織らしからぬミスが連発し、ラブゲームでフェレールがキープし、錦織は第1セットを49分で落とした。
追いつきたい錦織だが第2セットもフェレールの攻撃的なプレーの序盤で差をつけられる。
錦織のサービスで始まった第2セット、先にポイントを許した錦織は強引なネットプレーに出てボレーをアウトし0-30、最後はバックハンドのスライスをネットにかけラブゲームでブレークを許す。
第3ゲームで錦織はネットに出るも、パッシングショットを決められ、最後はバックハンドをネットにかけた錦織が1度のチャンスでブレークを許し、第1セットからフェレールに5ゲーム連取を許す。
第4ゲームでフェレールのドロップショットをドロップショットで返した錦織が1度のチャンスでブレークバックに成功し、第5ゲームではセカンドサービスでエースを決めサービスキープに成功する。
第7ゲームで錦織はブレークチャンスを許すもなんとかサービスキープに成功する錦織は、第8ゲーム、ダブルフォルトでポイント先行し、15-40とブレークバックのチャンスが訪れると、1度目のチャンスでロングラリーの末にフォアハンドのダウンザラインを決め錦織が4-4と追いつく。
第9ゲーム、スマッシュを決めて40-30とした錦織だが、バックハンドをネットにかけてデュースに。錦織はバックハンドのスライスをネットにかけ、最後は回り込んだフォアハンドのチャンスボールがサイドアウトとなり3度目のブレークを許した。
第10ゲーム、フェレールのサービング・フォー・ザ・ チャンピオンシップとなったこのゲーム、錦織は1ポイント目を取り、フェレールこの試合4度目のダブルフォルトで15-40とチャンスを掴むと最後は左右に揺さぶりストローク戦を制しブレークバックに成功する。
第11ゲーム、バックハンドを2本続けて犯し30-40とフェレールにブレークチャンスを与えると、最後はネットにつめた錦織がロブをスマッシュで返そうとするが届かずフレームショットとなり4度目のブレークを許した。
第12ゲーム、ストロークをミスした錦織はフェレールに0-30とリードを許す。ボレーを決め1ポイント返すも、15-40の場面で最後はフェレールのファーストサービスを辛うじて返したロブがアウトとなり錦織は1時間48分で敗れた。
両者は11度目の対戦となり、これまでの対戦で錦織はフェレールに7勝4敗とし、フェレールへの連勝は5で止まった。
《錦織 vs フェレール 全豪オープン4回戦》錦織は今大会決勝進出したことにより2日に発表されるATP世界ランキングで
A・マレー(英国)を抜き、自己最高位の4位になることが確定しており、1995年に
クルム伊達公子(日本)(※当時は伊達公子)が記録した日本人最高位に並ぶ。
錦織が優勝し現在アルゼンチンで行われているアルゼンチン・オープンで決勝進出している世界ランク4位の
R・ナダル(スペイン)が準優勝とした場合、ナダルも抜き日本人選手最高位となる3位に浮上することになっていたが、今回は持越しとなった。
一方フェレールは同大会2010年から2012年まで3連覇を果たしており、2013年は決勝でナダルに敗れ準優勝、昨年は
K・アンダーソン(南アフリカ)との対戦中に途中棄権しており、3年ぶり4度目の優勝を果たした。
試合を終え、表彰式のコメントで準優勝の錦織は「ダビド(フェレール)、2週連続優勝おめでとうございます。本当にこれは難しいことです。本当におめでとうございます。そして2年ぶりのアカプルコ、素晴らしい1週間でした。来年もまたここに戻ってきて、今度こそ優勝したいです。」と話した。
優勝したフェレールは「圭、素晴らしいシーズンの序盤戦をここまで送っていますね。将来が本当に楽しみな選手です。将来の幸運を祈ります。そして、自分にとっては第2の故郷、ここアカプルコで優勝出来て本当に嬉しいです。クレーでも優勝しましたし、今度はハードでも優勝出来て本当に心から喜びを表したいと思います。」と優勝した喜びをコメントし、最後に支えてくれた周りの方への感謝の言葉を送った。
【錦織圭 vs ダビッド・フェレール 過去の対戦成績】
<2015年>
・アビエルト・メキシコ・テルセル決勝 ●錦織圭 3-6, 5-7 ○D・フェレール
・全豪オープン4回戦 ○錦織圭 6-3, 6-3, 6-3 ●D・フェレール
<2014年>
・ツアー・ファイナルズ予選ラウンドロビン ○錦織圭 4-6, 6-4, 6-1 ●D・フェレール
・BNPパリバ・マスターズ準々決勝 ○錦織圭 3-6, 7-6 (7-5), 6-4 ●D・フェレール
・ムチュア・マドリッド・オープン男子準決勝 ○錦織圭 7-6 (7-5), 5-7, 6-3 ●D・フェレール
・ソニー・オープン4回戦 ○錦織圭 7-6 (9-7), 2-6, 7-6 (11-9) ●D・フェレール
<2013年>
・ソニー・オープン4回戦 ●錦織圭 4-6, 2-6 ○D・フェレール
・全豪オープン4回戦 ●錦織圭 2-6, 1-6, 4-6 ○D・フェレール
<2012年>
・ロンドンオリンピック3回戦 ○錦織圭 6-0, 3-6, 6-4 ●D・フェレール
<2011年>
・楽天ジャパン・オープン1回戦 ●錦織圭 4-6, 3-6 ○D・フェレール
<2008年>
・全米オープン3回戦 ○錦織圭 6-4, 6-4, 3-6, 2-6, 7-5 ●D・フェレール
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