テニスのグランドスラム、全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、賞金総額17,748,600ドル)は20日、男子シングルス1回戦が行われ、
添田豪(日本)が予選勝ち上がりのE・イメール(スウェーデン)を1-6, 6-4, 4-6, 6-3, 6-3の大接戦の末に下し、同大会2度目の2回戦進出を決めた。
イメールのサービスゲームから始まったこの試合、序盤はイメールの強烈なサービスとストロークに圧倒され、添田豪は第1セットの第2ゲームからいきなりブレークを許した。その後はラリーでバックハンドをネットにかけて第6ゲームでもブレークを許してしまい、このセットをゲームカウント1-6で落とす。
第2セットでは徐々に調子を上げてきた添田豪が、第2ゲームでこの試合初めてのブレークに成功。第5ゲームではイメールにブレークバックを許すも、その後イメールのバックハンドストロークがアウトし、2度目のブレークに成功。第2セットをゲームカウント6-4で取り返す。
第3セットは、第1・第3ゲームでブレークを許してゲームカウント1-5と大きくリードされる。その後3ゲーム連取するも、このセットをゲームカウント4-6で落とす。その後添田豪が第4セットを取り返し、ファイナルセットへと持ち込む。
ファイナルセットでは添田豪への声援と、イメールへの声援で会場は大いに盛り上がった。このセットに入り、イメールに疲れが見え始めるも、添田豪は変わらぬ姿勢で攻めていき、第5ゲームでブレークに成功。
第8ゲームではダブルフォルトを犯してブレークチャンスをあたえるも、それをしのいだ。そして最後は添田豪がドロップボレーを決め、観客の声援に応えて3時間26分の大接戦の末に勝利をものにした。
試合後に添田豪は「いつもよりは落ち着いて出来て、最初は落ち着きすぎてしまいダメだったんですが、最後はあんまり気を負わず出来たのが今日勝てた勝因です。」と試合を振り返った。
奇数セットを取られたことについては「4セット目もキープすれば必ずどっかで相手に隙が出てくると思ったので、そこだけ気を引き締めてやっていました。」とコメント。
相手は212位の予選勝者でしたが、どうでしたかという質問には「あまり情報がなかったので、ただ若くて勢いのある選手とは聞いていたので、最初どうかなと思いました。強くてスピードもあったし、なかなかやりにくかったんですが、徐々に自分のペースを取り戻すことが出来ました。」と答えた。
2回戦で添田豪は、第31シードの
F・ベルダスコ(スペイン)と対戦する。
2回戦については「今日よりは気楽に出来るというか、強いのでチャレンジャーの気持ちで、自分の気持ちを信じてやればチャンスはあると思うのでそこをついていきたいと思います。」と意気込みを語った。
会場から起こった添田コールについては「昨年より日本人の方の応援が多くて、本当に力強かったですし、一体感のある応援で嬉しかったです。」と話した。
添田豪は今回が本戦3年連続出場となり、2013年に2回戦進出をしており、その時の成績が全豪オープンでの最高成績となっている。今回は2年ぶり2度目の2回戦進出を果たした。
(コメントはWOWOWから抜粋)
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