男子テニスツアーのBNPパリバ・マスターズ(フランス/パリ、ハード、賞金総額約345万ユーロ/優勝賞金約57万ユーロ)は1日、シングルス準決勝が行われ、第6シードの
錦織圭(日本)は第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)に2-6, 3-6のストレートで敗れ、大会初の決勝進出とはならなかった。
敗れた錦織は、前日には
D・フェレール(スペイン)と3時間近い接戦を繰り広げており、試合が終わったのは深夜0時を回っていた。
この日の錦織はサービスの調子が上がらず、サービスのスピードもフェレール戦に比べて落ちていた。
「ちょっと疲れが残っていました。」と錦織。さらに「今日の試合へ向けて100パーセントの準備が出来ていませんでした。」とコメントした。
今大会で錦織は、初戦となる2回戦で元世界ランク5位の
T・ロブレド(スペイン)、3回戦で第10シードの
JW・ツォンガ(フランス)、準々決勝で第4シードのフェレールと3戦すべてフルセットというタフな試合をこなし、ジョコビッチとの準決勝に駒を進めたが、王者ジョコビッチに敗れてベスト4となった。
9月に行われたマレーシア・オープンで錦織は大会初の優勝を飾り、翌週の楽天ジャパン・オープンで自身初の2週連続優勝を果たした。
しかし、連戦の疲労から右臀部を痛め、その後3週連続大会出場となった上海マスターズでは、本来のプレーが出来ず初戦となる2回戦で敗れて姿を消していた。
《初戦敗退の記事はこちら》今回も連戦の疲れや体調が心配されるが、今大会で準々決勝でフェレールに勝利したことで錦織はアジア勢男子初となる最終戦出場を自身の勝利で決めている。
ATPツアーの最後を飾るATPワールドツアー・ファイナル(イギリス/ロンドン、ハード)は、11月9日から16日にかけて行われる。
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