男子テニスツアーのBNPパリバ・マスターズ(フランス/パリ、ハード、賞金総額約345万ユーロ/優勝賞金約57万ユーロ)は1日、シングルス準決勝が行われ、アジア勢男子初の最終戦出場を決めた第6シードの
錦織圭(日本)は第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)に2-6, 3-6のストレートで敗れ、大会初の決勝進出とはならなかった。
両者は今回が4度目の対戦となり、錦織とジョコビッチの対戦成績は2勝2敗となった。
直近の対戦は今年の全米オープン準決勝で、その時は錦織が王者ジョコビッチを圧倒してグランドスラム初の決勝進出を果たす活躍を見せたが、今回は敗れてリベンジを許した。
この試合、錦織はサービスの調子が上がらず、サービスのスピードもフェレール戦に比べて落ちていた。
第1セット、序盤は両者サービスキープとなるも、第4ゲームで錦織はブレークを許し、ジョコビッチにリードを許す。
さらに、第6ゲームでもブレークチャンスを与えた錦織だが、それをしのぐ。しかし、第8ゲームでジョコビッチにリターンエースを決められ、このセットをゲームカウント2-6で落とした。
第2セットでは、第4ゲームで錦織がダブルフォルトを犯してブレークを許すも、第5ゲームでバックのダウンザラインを決め、この試合初めてのブレークに成功する。
しかし、第6ゲームでまたもダブルフォルトでジョコビッチにブレークを許した錦織は、その後巻き返すことが出来ず、1時間2分で敗れた。
過去のマスターズ1000大会で錦織は、今年5月に行われたムチュア・マドリッド・オープン男子で初めて決勝進出を決めており、今回はマスターズ1000大会で2度目の決勝進出を狙うも、ディフェンディングチャンピオンのジョコビッチに敗れて決勝進出を逃した。
錦織は11月9日から開催される今季の大会獲得ポイント上位8名が出場できるツアー最終戦、ATPワールドツアー・ファイナルの出場がかかった準々決勝で、
D・フェレール(スペイン)を下して自身の勝利で最終戦出場の切符を手にした。
今大会は、初戦となる2回戦で
T・ロブレド(スペイン)、3回戦で第10シードの
JW・ツォンガ(フランス)、準々決勝で第4シードのフェレールと3戦すべてフルセットをものにし、ジョコビッチとの準決勝に駒を進めたが、王者ジョコビッチに敗れてベスト4となった。
一方、勝利したジョコビッチは、過去同大会で2009・2013年と2度タイトルを獲得しており、昨年は決勝でフェレールに勝利しての優勝となった。
今回は全米オープン準決勝で錦織に敗れたリベンジを果たし、大会2連覇に王手をかけた。
大会2連覇を狙うジョコビッチは、決勝で第5シードの
T・ベルディヒ(チェコ共和国)を下した第7シードの
M・ラオニチ(カナダ)と対戦する。
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