男子テニスツアーのBNPパリバ・マスターズ(フランス/パリ、ハード、賞金総額約345万ユーロ/優勝賞金約57万ユーロ)は31日、シングルス準々決勝が行われ、第2シードの
R・フェデラー(スイス)は第7シードの
M・ラオニチ(カナダ)に6-7 (5-7), 5-7のストレートで敗れ、7度目の対戦にして初の敗退となった。
現在、世界ランク1位の
N・ジョコビッチ(セルビア)と今季最終ランク1位の座を争う渦中にいるフェデラー。今大会には上海マスターズでの優勝、地元スイスはバーゼルでのスイス・インドアでの優勝と、好調のまま臨んでいた。しかしこの日は、武器であるサービスが絶好調だったラオニチから1度もブレークを奪えなかったフェデラーは、1時間33分のストレートで敗退を喫する形となった。
「こんな負け方は傷付くけど、今日の彼(ラオニチ)のサービスや、必要な時には放った素晴らしいバッシングショットは勝利に値するものだった。」とフェデラーは、敗戦の悔しさをにじませながらもラオニチのプレーを称賛していた。
もし今シーズンを世界ランク1位で終えたとしたら、フェデラーは
P・サンプラス(アメリカ)(アメリカ)に並ぶ6回の最多記録に並ぶ。その記録へは最終戦での結果、そして最終戦の翌週末に行われるスイス代表としてフランスと戦うデビスカップの決勝戦の成績に委ねられる。
残された可能性を諦めていないフェデラーは「いつもそれはロンドンでの最終戦にまでもつれるだろうと思っていた。今季を1位で終わろうと、その1、2週間後の来年に1位でいようとあまり問題ではない。いずれにせよ彼(ジョコビッチ)は万全な体調なんだ。負けた今となっては、最終戦へ向けて良い準備をするまでさ。でももちろん、初戦から厳しい戦いになるのは必至だろう。」とフェデラーはすでに最終戦へ目を向けていた。
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