男子テニスツアーのBNPパリバ・マスターズ(フランス/パリ、ハード、賞金総額約345万ユーロ/優勝賞金約57万ユーロ)は1日、シングルス準決勝が行われ、第7シードの
M・ラオニチ(カナダ)が第5シードの
T・ベルディヒ(チェコ共和国)を6-3, 3-6, 7-5のフルセットの末に下し、大会初の決勝進出を決めたと同時にマスターズ1000大会初優勝に王手をかけた。
両者は今回が4度目の対戦となり、ラオニチはベルディヒとの対戦成績を3勝1敗とした。
両者は昨年同大会でも対戦しており、その時はベルディヒが勝利をおさめていた。
この試合、ラオニチは12本のサービスエースを決め、ファーストサービスが入った時に90パーセントと高い確率でポイントを獲得した。
第1セットでは、ラオニチが第4ゲームでロングラリーを制してこの試合初めてのブレークに成功。その後も安定したサービスゲームでこのセットをゲームカウント6-3で先取した。
第2セットでラオニチは、第2ゲームでベルディヒにブレークを許し、ブレークバック出来ずにベルディヒに追いつかれる。
ファイナルセットでは、両者サービスキープとどちらが勝利するか分からない状況だったが、最終ゲームとなった第12ゲームでベルディヒが2度のダブルフォルトと痛恨のミスを犯し、最後はベルディヒのバックハンドがネットにかかり、ラオニチが2時間8分の接戦を制した。
マスターズ1000大会で初の優勝を狙うラオニチは、決勝で第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)と対戦する。
世界ランク10位のラオニチは、今大会の準々決勝で第2シードの
R・フェデラー(スイス)を初めて破り、ベルディヒとの準決勝に駒を進めた。
《ラオニチ 「最も大きな勝利」》また、第6シードの
錦織圭(日本)が準々決勝で第4シードの
D・フェレール(スペイン)を下したことにより、ラオニチの最終戦初出場が確定した。
一方、敗れたベルディヒは、今大会の準々決勝で第14シードの
K・アンダーソン(南アフリカ)を下し、自身の勝利でATPワールドツアー・ファイナルの出場権を手にした。
《ベルディヒ 4強で最終戦出場》過去同大会でベルディヒは、2005年に優勝を飾っており、昨年は準々決勝でD・フェレールに敗れてベスト4進出とはならなかった。
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