男子テニスツアーのBNPパリバ・マスターズ(フランス/パリ、ハード、賞金総額約345万ユーロ/優勝賞金約57万ユーロ)は30日、シングルス3回戦が行われ、第3シードの
S・ワウリンカ(スイス)が第14シードの
K・アンダーソン(南アフリカ)に7-6 (7-2), 5-7, 6-7 (3-7)で敗れ、最終戦へ向けて不安を残した。
この試合、勝敗を決める第3セットで先にブレークに成功したのはワウリンカだった。そしてその後にゲームカウント5ー4ではサービング・フォー・マッチを迎えるもアンダーソンにブレークバックを許し、ワウリンカはタイブレークの末に敗退する逆転負けを喫していた。
両者は6度目の対戦で、ワウリンカはアンダーソンに3勝3敗とし、今年対戦した3戦全てで敗れた。
「勝つべき試合だった」と振り返るワウリンカ。「最後に馬鹿げたミスを犯してしまった、でもパニックに陥ったりはしないよ。だってまだ世界のトップ4にいるんだからね。」と語り、今週患っていたウィルス性疾患から咳をしながら記者会見へ臨んでいた。
全米オープンの準々決勝で
錦織圭(日本)に負けて以来、3大会連続の初戦敗退を喫し、今大会で久しぶりの勝敗を飾るも上位進出とは行かなかった。
最終戦へ向けて不安を残したワウリンカは、同胞で
N・ジョコビッチ(セルビア)と世界ランク1位争いの渦中にいる
R・フェデラー(スイス)と共に祖国スイスを代表するデビスカップの決勝戦も控えている。最終戦の翌週末に行われるその決勝戦ではフランスと敵地で対戦する。
「今年はアップダウンの激しい年だった。それもかなりね。でも、これまでとは何も変えてはいないつもりさ。マスターズ大会でも良いプレーが出来ているし、デビスカップで優勝したら、最高の一年になるはずさ。」と、前向きな姿勢を覗かせていた。
勝利したアンダーソンは準々決勝で第12シードの
F・ロペス(スペイン)を7-5, 6-3のストレートで退けた第5シードの
T・ベルディヒ(チェコ共和国)と顔を合わせる。
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