男子テニスツアーのBNPパリバ・マスターズ(フランス/パリ、ハード、賞金総額約345万ユーロ/優勝賞金約57万ユーロ)は30日、シングルス3回戦が行われ、日本人初の最終戦出場を狙う第6シードの
錦織圭(日本)が、世界ランク12位で第10シードの
JW・ツォンガ(フランス)を6-1, 4-6, 6-4で下し、大会初の準々決勝進出を決めたと同時に最終戦出場まであと1勝した。
両者は今回が5度目の対戦となり、錦織はツォンガとの対戦成績を4勝1敗とさらにリードを広げた。
両者は昨年同大会2回戦でも対戦しており、その時は錦織が大接戦の末に勝利をおさめた。
《昨年同大会の記事はこちら》準々決勝で錦織は、第4シードの
D・フェレール(スペイン)と対戦する。
世界ランク7位の錦織は、9月に行われたマレーシア・オープン、翌週の楽天ジャパン・オープンで自身初の2週連続優勝を果たすも、連戦の疲労から右臀部を痛め、その後の3週連続大会出場となった上海マスターズでは、本来のプレーが出来ず初戦となる2回戦で
J・ソック(アメリカ)に敗れて姿を消した。
《楽天ジャパン・オープン優勝の記事はこちら》今回が上海マスターズ初戦敗退後初めての大会となり、初戦となる2回戦で元世界ランク5位の
T・ロブレド(スペイン)を逆転で下し、ツォンガとの3回戦となった。
錦織は今大会でベスト4以上の成績を残すと、他選手の成績に関係なく出場が確定となり、日本人初の最終戦出場まであと1勝とした。
一方、敗れた元世界ランク5位のツォンガは、過去同大会では2008年に優勝を飾っており、2011年は決勝で
R・フェデラー(スイス)に敗れるも、
N・ジョコビッチ(セルビア)らを下して準優勝を飾っている。
今年8月に行われたロジャーズ・カップでは、男子3回戦でジョコビッチ、準々決勝で
A・マレー(英国)、準決勝で
G・ディミトロフ(ブルガリア)らに勝利し、決勝ではフェデラーを撃破して今季初のタイトル獲得を果たした。
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