男子テニスツアーのBNPパリバ・マスターズ(フランス/パリ、ハード、賞金総額約345万ユーロ/優勝賞金約57万ユーロ)は29日、シングルス2回戦が行われ、第2シードの
R・フェデラー(スイス)が世界ランク30位の
J・シャーディ(フランス)を7-6 (7-5), 6-7 (5-7), 6-4のフルセットで下し、2年連続3回戦進出を決めた。
両者は3度目の対戦となりフェデラーはシャーディに2勝1敗とし、前回対戦し、5月に行われたBNLイタリア国際2回戦のリベンジを果たすも、フェデラーは今回もシャーディに苦戦した。
《フェデラーvsシャーディ BNLイタリア国際2回戦》この試合、フェデラーはファーストサービスが入った時76パーセントの確率でポイントを獲得し、シャーディから3度のブレークに成功し2時間31分の接戦を制した。
第1セット、フェデラーは第4ゲームでブレークを許し、追う展開となる。
第9ゲームでフェデラーはフォアハンドのダウンザライン、フォアのリターンエースをクロスに鮮やかに決め、2連続スーパーショットでブレークバックに成功。
第11ゲームで2度目のブレークに成功するが、第12ゲームでブレークバックされタイブレークにもつれる。
フェデラーはタイブレーク1ポイント目でミニブレークに成功するも、追いつかれるが最後は競り勝ち第1セットを先取する。
第2セットはフェデラーに2度のブレークチャンスが訪れるも活かすことが出来ず、両者サービスキープが続きタイブレークに突入すると今度はシャーディが競り勝ち第3セットへもつれる。
第3セットはフェデラーが1度のブレークに成功し勝利したが、第3セットだけで8度のブレークチャンスを掴んだフェデラーは「試合が長く経つにつれ、プレーが良くなってきて、より多くのチャンスを作ることが出来た。」とコメントしている。
勝利したフェデラーは3回戦で第16シードの
F・フォニュイーニ(イタリア)を7-6 (7-5), 7-6 (9-7)のストレートで下した予選勝者で127位の
L・プイユ(フランス)と対戦する。
現在大会はハードコートで行われているものがほとんどだが、フェデラーは12日まで行われていた上海マスターズを優勝した後、クレーコートで練習したと明かしており、11月21日から23日にかけて行われる国別対抗戦デビスカップ ワールドグループ決勝に備えている。
フェデラー擁するスイスは22年ぶり決勝進出を果たし、初優勝を狙う。
《スイス 22年ぶりデビスカップ決勝進出》デビスカップのチームメイトである
S・ワウリンカ(スイス)もBNPパリバ・マスターズ2回戦で
D・ティエム(オーストリア)を下し、3回戦進出を決めている。
またワウリンカはダブルス名手である
L・パエス(インド)と組み今大会ダブルスにも出場し、今年のウィンブルドン優勝ペアで第6シードの
V・ポスピシル(カナダ)/
J・ソック(アメリカ)組を6-1, 6-4で下している。
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