テニスの国別対抗戦デビスカップ ワールドグループ準決勝、スイス対イタリアは14日、シングルス第1試合で
R・フェデラー(スイス)が
F・フォニュイーニ(イタリア)を6-2, 6-3, 7-6 (7-4)のストレートで下し、初優勝へ向けてフランスとの決勝戦へ進んだ。
グランドスラム最多優勝の17回を誇るフェデラーと、今季の全豪オープンを制し自身初のグランドスラム優勝を果たした
S・ワウリンカ(スイス)が率いるスイスは、22年ぶりとなるデビスカップの決勝進出を果たした。
「この瞬間を共に共有出来た事は最高の気分。」と語るフェデラーは勝利が決まった瞬間、1万8000人を越える観客で埋め尽くされたスイスのジュネーブにあるパレクスポ・インドア・アリーナでワウリンカと監督のセヴェリン・ルエティ氏の肩に担ぎ上げられ会場を一周し観客の歓喜の声に答えていた。
11月21日から23日にかけて行われる決勝では、フランスと対戦する事になる。フランスは準決勝で、これまで2連覇中だったチェコ共和国を4勝1敗で下す金星を飾っての決勝進出となった。
スイスは1992年に1度だけ決勝へ進んだが、その時は
A・アガシ(アメリカ)、
J・クーリア(アメリカ)、
J・マッケンロー(アメリカ)、
P・サンプラス(アメリカ)と、そうそうたる布陣で臨んで来たアメリカの前に敗れ準優勝に終わっていた。
フェデラーは「シーズンの最後に、非常に特別な事を成し遂げられるチャンスに恵まれた事は素晴らしい事。」と初優勝への意気込みを語っていた。
決勝戦はフランスで開催する事が決まっているが、開催国のフランスは試合のサーフェースを選ぶ権利を持つ。2001年以来となる優勝を狙うフランスは、フェデラーが決勝戦にも出場するであろうと予測しており、クレーコートかハードコートを選択すると予想されている。
「フェデラーは男子テニス界を象徴する選手。」とフェデラーを称賛するのはシングルスとダブルスで勝利を飾りフランスの決勝進出の立役者となった
R・ガスケ(フランス)。
フランスは初日のシングルスでガスケと
JW・ツォンガ(フランス)が勝利。2日目のダブルスでもガスケとツォンガのペアが
T・ベルディヒ(チェコ共和国)/
R・シュティエパネック(チェコ共和国)組を下した時点で3勝を記録し、フランスの勝利が決まっていた。
「決勝戦と言うだけで、モチベーションが湧かないはずがないが、そこにフェデラーを招くと言うのは、その素晴らしい決勝戦に更に豪華なものにするのは必至。」と語るのは最終日のシングルスに登場した
J・ベネトー(フランス)で、決勝へ向けての気持ちを語っていた。
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