男子テニスツアーの楽天ジャパン・オープン(日本/東京、ハード)は5日、シングルス決勝が行われ、第4シードの
錦織圭(日本)と第3シードの
M・ラオニチ(カナダ)という、2012年同大会決勝と同じカードとなったこの試合は第1セット7-6 (7-5)とし、錦織は2年ぶり大会優勝、そしてキャリア初の2週連続優勝に王手をかけた。
錦織は第1セット、両者ブレークチャンスが訪れないままタイブレークに突入すると、1・4・12ポイント目でミニブレークに成功し、45分で第1セットを先取した。
両者は5度目、今年4度目の対戦となり、これまでの対戦成績は3勝1敗と錦織が勝ち越している。
初対戦は2012年同大会の決勝で錦織が7-6 (7-5), 3-6, 6-0のフルセットの末に勝利し、大会初の優勝を飾った。
2度目の対戦は今年5月に行われたムチュア・マドリッド・オープン男子3回戦、錦織は2度のタイブレークを制し、7-6(7-5), 7-6(7-5)で勝利した。
3度目の対戦はウィンブルドン4回戦、第1セット先取するも6-4, 1-6, 6-7 (4-7), 3-6の逆転で敗れ、ラオニチに初めて敗北を許す。
4度目は全米オープン4回戦、4時間19分の激戦を制し4-6, 7-6(7-4), 6-7(6-8), 7-5, 6-4の逆転で勝利した。
錦織は先週優勝を果たしたマレーシア・オープンから連戦となり、疲労の蓄積からか右臀部の痛みが発生し、準々決勝と準決勝では試合中にマッサージを受けている。
内山靖崇(日本)と組み出場していたダブルスでは準々決勝を前に棄権し、シングルスに専念し優勝を狙う。
ラオニチは今大会、自身のサービスゲームを1度もブレークされる事無く、1セットも落とさずに決勝に進んでいる。
また、錦織は11月に行われるATPワールドツアー・ファイナル(イギリス/ロンドン、ハード)出場に向け、最終戦出場ランクを6位としており、1つでも多くの勝利が必要となる。
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