男子テニスで全米オープンで準優勝を果たした
錦織圭(日本)が大会を終え、13日、日本に帰国した際に記者会見を行った。
錦織はコーチの
M・チャン(アメリカ)との会話や今後の目標などについて以下の質問について答えている。
・コーチのチャンと立てた目標について
「今年はいくつか目標を立てました。トップ10・トップ5入り、グランドスラムベスト4・決勝進出といったことを目標としていました。ここ数年のグランドスラムで大きな結果を残せず悩んでいた事もあったので、そこで大きなインパクトを残せたのは彼(チャン)とコーチ(ダンテ・ボッティーニ)2人が自分のテニスを育てて、より強くしてくれたおかげだと思います。」
・大会後のチャンとの会話について
「ほめられたことが多かったです。決勝の入り方で、気持ちの面で良くなかったところはしっかり指摘されました。でも怪我をして練習が出来ない中でここまで来れたことは大きく評価され、ほめられた部分が多かったです。」
・今季の出場を予定している大会の目標について
「すぐクアラルンプール(マレーシア・オープン)、楽天(楽天ジャパン・オープン)と続くので今は6位(最終戦出場ランキング)でロンドン(ATPワールド・ツアー・ファイナル)に向けて頑張ります。マスターズ最終戦出場も当初から今年の目標の一つだったので、今現在で一番近い目標となるので残り5大会しっかり戦い抜いて、8位以内に入れることを目指していきます。」
・最終戦出場に向けてのプランはあるのか
「マスターズ2大会が残っているので、ここがキーになると思います。セミファイナル、決勝に入っていけばより確定してくると思うので。後は楽天オープンもあり、2年前も優勝していて得意なサーフェスでもあるので日本で出来る喜びを感じながらプレーしたいです。どれだけ(ポイントを)とればいいのか予測は出来ないですし確定されたわけではないので残り5大会でしっかり結果を出して、出来ればあと1勝くらいを目標にしていきます。」
・格上に勝利して、改めてライバルはいるか
「年が近い選手は意識しています。
M・ラオニチ(カナダ)や
G・ディミトロフ(ブルガリア)がすごい上がってきているので。自分もそんなに若いとはいえない歳なので、その中で決勝まで来れたというのは他の選手に与えられるプレッシャーだったり、自分の位置を確立できていると思うので、これからもっと周りの目を変えていくような結果を出さなければいけないと思います。一番のライバルはあまりわからないですが、歳が近い選手はやっぱり気にはなります。」
・格上に勝利できるようになった要因とは
「自分を信じて「勝つんだ」と言い聞かせて戦うことが出来ていることが要因だと思います。自分のテニスもより安定してきて、攻守の切り替えがしっかり出来てきています。特にトップ5の選手と戦う時はラリーも長くなり、集中力も必要となり大変ですけど、そういう選手に勝てていることはこれからグランドスラム優勝もそうですし、大きなことを達成する時には絶対に勝利したという経験が助けになると思うので、これからも自信を持ってやりたいです。」
・パワーのテニスからスピードのテニスに変わってきているよう思えるが
「変わってきてると思います。とはいえやっぱりパワーのある選手が強く、たくさんいます。
S・ワウリンカ(スイス)が全豪で優勝したり。その中でも早い展開で攻めるテニスが増えてきていると思います。
R・フェデラー(スイス)やラオニチ、ディミトロフは展開が速かったりします。自分は以前まではディフェンス重視というかミスしないテニスを心がけていたのですが、チャンコーチを迎えてもっと攻めて前に入っていかないといけないと言われているので、自分のテニスをより速い展開にしているように意識しています。」と答えた。
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