テニスのグランドスラムである全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード)は7日、女子シングルス決勝が行われ、第1シードの
S・ウィリアムズ(アメリカ)が第10シードの
C・ウォズニアキ(デンマーク)を6-3, 6-3のストレートで下し、大会3連覇とキャリア通算63勝目をあげた。
両者は今回が10度目の対戦で、セリーナはウォズニアキとの対戦成績を9勝1敗とさらにリードを広げた。
この試合、第1セットはブレーク合戦となるも、セリーナが粘りのウォズニアキに対して角度あるコースにウィナーを放ち、後半はサービスでもウォズニアキを攻めた。このセット、最後はセリーナのウィナーでゲームカウント6-3で先取。
第2セットでは、第1ゲームからセリーナがブレークに成功。セリーナの強烈なストロークに食らいつくウォズニアキだが、最終ゲームとなった第9ゲームでもブレークを許し、最後はウォズニアキのフォアハンドのアウトでセリーナが優勝を決めた。
優勝が決まった直後、セリーナはそのままコートに倒れ込み、嬉しさを噛みしめた。
試合後のインタビューでセリーナは「素晴らしい瞬間でした。神に感謝しています。」とコメントした。
さらに、決勝で対戦した友人のウォズニアキについて「素晴らしいテニスでした。キャロライン(ウォズニアキ)、本当におめでとうございます。彼女はしょっちゅうメールでやり取りしている友人なので、彼女が決勝に進出したことは私も嬉しかったです。また次対戦する時に向けて私も頑張ります。」と言葉をかけた。
そして「会場のみなさん、本当にありがとうございます。大変な喜びです。今年最初のグランドスラムをここで勝てたこと、グランドスラム制覇18度目であること、すごく感激しています。」と喜びを語った。
そして、最後に自分の胸に手を添えながら自身の陣営に向かって感謝の言葉を伝えた。
セリーナは、過去同大会で1999・2002・2008・2012・2013年と5度の優勝を誇っており、今回は大会6度目の優勝と3連覇を達成。そしてグランドスラム18勝目を母国アメリカであげた。
女王セリーナは今季行われたグランドスラムで、全豪オープン4回戦で敗退、全仏オープン2回戦敗退、ウィンブルドン3回戦敗退と思い通りの結果を残せていなかった。
しかし、ハードコートシーズンに入ってからは、全米オープンの前哨戦であるロジャーズ・カップ女子で姉の
V・ウィリアムズ(アメリカ)に敗れるもベスト4、W&Sオープン女子では決勝で
A・イバノビッチ(セルビア)を下して大会初の優勝を飾る好調を維持し、今大会には自信をつけて臨んできていた。
そして今大会では、全試合1セットも落とさずストレート勝ちというセリーナの圧巻の強さで優勝トロフィーをものにした。
一方、準優勝のウォズニアキは、2009年の同大会決勝で
K・クレイステルス(ベルギー)に敗れるも準優勝を飾っており、今回はグランドスラム初の優勝を狙うも、友人のセリーナに阻まれることとなった。
(コメントはWOWOWから抜粋)
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