テニスのグランドスラムである全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード)は6日、男子シングルス準決勝が行われ、第10シードの
錦織圭(日本)が同大会2011年覇者で第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)を6-4, 1-6, 7-6 (7-4), 6-3で撃破し、日本勢初で自身初となるグランドスラム決勝進出を決めた。
試合後に行われた会見で錦織は「嬉しいですね。倒した相手も強い相手なので。今日こうやってしっかりまた勝ち切ることが出来たっていうのは、とても嬉しいです。」と喜びを語った。
試合については「なるべく攻めていこうと思ったので、そんなに速くないセカンド(サービス)ではないですし。速いタイミングで(ポイントを)取ることをコーチからもそれが有効だろうと言われていたので、なるべく意識して前に入っていきました。」とコメント。
グランドスラム初の決勝進出については「グランドスラムの決勝は僕も初めてのことなので、もちろん緊張したりもあるだろうし、しっかり気持ちの準備を整えていきたい。」と決勝の舞台への意気込みを話した。
錦織は今大会、4回戦で第5シードの
M・ラオニチ(カナダ)に勝利して、
清水善造(日本)以来の日本男子92年ぶり全米オープンベスト8進出という快挙を達成。準々決勝では、今年の全豪覇者で第3シードの
S・ワウリンカ(スイス)を下し1918年の全米オープンで記録した
熊谷一弥(日本)以来となる日本男子で96年ぶりの準決勝進出という偉業を成し遂げた。
そして今回ジョコビッチに勝利した錦織は、決勝進出までに世界ランクトップ10の選手を3人破っての勝ち上がりとなった。
一方、錦織に敗れて同大会5年連続の決勝進出を逃したジョコビッチは、錦織について「彼のバックハンドは世界トップレベルだ。彼は新たなレベルに到達した。称賛に値するね。」と称えた。
日本人初のグランドスラム優勝という更なる偉業達成をかけて錦織は、決勝で第2シードの
R・フェデラー(スイス)を破った第14シードの
M・チリッチ(クロアチア)と対戦する。
(コメントはWOWOWから抜粋)
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