テニスのグランドスラムである全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード)は4日、男子シングルス準々決勝が行われ、元世界ランク9位で第14シードの
M・チリッチ(クロアチア)が第6シードの
T・ベルディヒ(チェコ共和国)を6-2, 6-4, 7-6 (7-4)のストレートで下し、同大会初のベスト4進出を決めた。
両者は今回が9度目の対戦となり、チリッチはベルディヒとの対戦成績を4勝5敗とした。
ベルディヒのサービスゲームから始まった第1セット、1ポイント目からダブルフォルトを犯した。このセットではサービスの調子が上がらなかったベルディヒのサービスゲームでチリッチは、3度のブレークに成功。ゲームカウント6-2で先取した。
第2セットでチリッチは、第1ゲームからブレークに成功。第5・第7ゲームでブレークポイントがあったが、ベルディヒがそれをしのいだ。しかしこのセット、ゲームカウント6-4でチリッチが連取した。
第3セットではサービスで攻めたチリッチが、このセット9本のサービスエースを決めた。そしてこのセットから徐々にサービスの調子を上げてきたベルディヒが、第2ゲームでブレークに成功した。しかし、第7ゲームでチリッチがブレークバックに成功し、タイブレークに突入。タイブレークを7-4でチリッチが制し、準決勝進出を決めた。
準決勝でチリッチは、第2シードの
R・フェデラー(スイス)と第20シードの
G・モンフィス(フランス)の勝者と対戦する。
チリッチは今年のウィンブルドン準々決勝で、
N・ジョコビッチ(セルビア)に敗れるもベスト8進出を果たしており、ジョコビッチとの対戦は接戦を演じた。
《ウィンブルドンの記事はこちら》過去のグランドスラムでは、2010年の全豪オープン準決勝で
A・マレー(英国)に敗れるもベスト4進出を果たしており、今回は2010年の全豪オープン以来、グランドスラム2度目の4強入りとなった。
一方、敗れたベルディヒは、2012年の同大会準々決勝でフェデラーを破り、ベスト4入りを果たした。昨年は4回戦で
S・ワウリンカ(スイス)に敗れて姿を消しており、今回2年ぶりの準決勝進出を狙うも、チリッチに敗れることとなった。
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