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フェデラー ボレー軽視に難色

男子テニスツアーのマスターズ大会であるロジャーズ・カップ男子(カナダ/トロント、ハード)で5日に行われたシングルス2回戦で、主催者推薦で出場のP・ポランスキー(カナダ)を6-2, 6-0のストレートで下した第2シードのR・フェデラー(スイス)は、今はこれまでにないくらいリラックス出来ていると大会へ向けての会見で語っていた。

《フェデラー 新ラケットで完勝》

現在32歳のフェデラーは、史上最多となる17回のグランドスラム優勝を誇るなど、テニス選手としての成功を収めながら、プライベートでも今年の5月にはミルカ夫人が2度目の双子を出産するなど、4人の子供にも恵まれるなど、充実した生活を送っている。

「このところ、前向きな面ばかりなんだ。若い頃はもっとプレッシャーも感じていた。それに人々が言うようにやらなければとも思っていたし、全ての事に耳を傾けなければとも思っていた。今は自分のペースで物事を行えるし、その過程さえ楽しんでいるんだ。」

今大会2004年と2006年に優勝しているフェデラーはそう語るように、この日もP・ポランスキーをわずか52分で一蹴するプレーを見せて、大会3度目の優勝へ向けて順当に3回戦進出を決めた。

現在彼のコーチをしている元世界ランク1位のS・エドバーグ(スウェーデン)氏もフェデラーの充実ぶりを感じていた、

エドバーグ氏は「彼(フェデラー)は未だにコートへ立って一生懸命練習する気持ちを持っているし、高いモチベーションも持ち続けている。そしてそれは本当に大切な事だと思う。今年ここまで好調なプレーを見せてくれているのは非常に嬉しい事さ。」とフェデラーについて語っていた。

「テニス人生のこの時期でも自分のテニスの向上についても前向きなんだ。それにまだ改善出来る部分が残されているとも感じているしね。」とフェデラーの更なる可能性についても触れていた。

そしてフェデラー自身も「他人へ何かを証明する必要もないと感じているんだ。もちろんそれに反論する人もいるけどね。自分に取っては、練習でどう感じるか、自分のモチベーションはどうか、自分のプレーが実際どうなのか、そしてそれをどう感じるかが重要で、他人がどう思っているかではないんだ。今は過去にないくらい、そう言う事をより鮮明に分析出来ているのさ。」と、現在の心境を明かしていた。

そして彼の子供の頃のテニスに比べるとラケットの進化によりテニス自体にも大きな変化が起きている事を感じていると言う。

「きっと大会主催者の中には、ビッグサーブやビッグショットでポイントを取ってほとんどラリーなどもない試合展開に飽き飽きしている人もいるのではないか。そしてテニスと言うスポーツ自体がとても肉体的な競技に変わってもいる。そんな流れの中で多くのサーブ・アンド・ボレーヤーが消えて行ってしまった。」

「世界中のコーチ達も良いフォアハンドとバックハンドを持つストローク・プレーヤーや、ビッグサーバーを育てて来ている。そして多少ボレーヤーを軽視しているんじゃないかな。自分はそんなボレーヤー達もまだやっていけると信じているけどね。ただ実際は年々難しくなっていて、成功を収める選手のほとんどがストローカーなのが現実さ。」

「そして明らかに次世代の選手達もそんな影響を受けている。今はまたスピードアップする展開への過渡期に立たされているような気もする。」と自身の考えを唱えていた。

しかしフェデラー自身はどちらかと言うとスローになっていると言う。彼は記者会見などでは英語とドイツ語とフランス語で会見を行ってくれるように期待されていた。もちろん今でもリクエストされれば受けてはくれるし、大会のチケットを売る活動にも積極的に参加してくれる。そんな中で同時に一歩引く準備も出来ている。

「自分はと言うと、すでに多くの人が自分の事を知ってくれている。だからこれからは他の選手達の名前を覚えてもらう番だと思っているんだ。」と、若手への気遣いも見せていた。


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(2014年8月6日13時50分)

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