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テニスのグランドスラム、ウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝)は25日、男子シングルス2回戦が行われ、第1シードのN・ジョコビッチ(セルビア)がR・シュティエパネック(チェコ共和国)を6-4, 6-3, 6-7 (5-7), 7-6 (7-5)で下し、順当に3回戦進出を決めた。
「第1、第2セットを取ってリードし、第3セットもブレーク出来るチャンスがあった。そのセットのタイブレークを取ってストレートで勝つチャンスもあった。でも彼(シュティエパネック)はそうはさせてくれなかった。」
「彼は35歳だけど、本当に良く動き回っていたし、この芝のサーフェスも彼が最も得意とするものなんだと思う。そして観客を楽しませる事も大好きなんだ。」とジョコビッチは対戦相手について語っていた。
この日、何度も芝に膝をつくようなプレーを見せていたシュティエパネックはそのプレーを振り返り「こんなに膝をついた事はないんじゃないかな。でも芝ではこんなプレーになるんだ。心から戦っているとそんなプレーになってしまうんだ。」と気持ちを語っていた。
第3セット、5ー5となったジョコビッチのサービスゲームで、彼が握ったゲームポイントの時、シュティエパネックが放ったバックハンドがアウトのコールをされたが、シュティエパネックがチャレンジ・システムを使いビデオ判定するとボールはラインに乗っていて、インの判定へと覆った。
そのポイントは、もう一度やり直しとなってもおかしくないものだったが、ジョコビッチはシュティエパネックのポイントとなった判定にも不服を申し立てず、素直に認めるジェスチャーを見せていた。
それに対してシュティエパネックは「そんな彼(ジョコビッチ)の行為に対して、観客に向かって拍手を送るようにお願いしたんだ。素晴らしいスポーツマンシップさ。だから彼は偉大なチャンピオンにふさわしい人物なんだ。」と、ジョコビッチの行為へ敬意を表していた。
ジョコビッチは「自分にとってはとても自然な事だった。あのボールは、どうやっても自分にポイントが入るようなものではなかった。だから当然彼のポイントになるべきものさ。過去にも似たような事は何度かしたことがあった。もちろん、あのポイントはとても重要なものだったけどね。」と振り返っていた。
「いずれにせよ、あれはフェアプレーだと思う。同じような状況だったら、対戦相手にも同じような対応をしてもらいたい。残念ながら、なかなかそうはならないけどね。」と、皮肉を交えながら話した。
ジョコビッチは3回戦でR・ハーセ(オランダ)を 7-6 (7-1), 6-4, 6-4のストレートで下したG・シモン(フランス)と対戦する。
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